週一回の資源ごみの日,

我ながら,

何でこんな写真を撮っているんだろうと思った。

父と二人で飲んだ1週間分のビールの空き缶。

多発性骨髄腫末期の父と,

中等度の認知症の母,

可能な限り自宅で二人で暮らしたいと言う希望を受けて,

去年の父の退院以降約8ヶ月,

Aが毎日実家へ通い支援を続けていた。

2日前の土曜日の夕方,

貧血でふらつき転倒していた父を救急搬送した。

大腿骨転子部骨折だった。

骨髄腫も悪化していて軽い肺炎もあり,

看取りに入る事になった。

母を一人で実家に残しておく事は出来ず,

母は今日からロングショートステイに行った。

端から見れば無理な事をしている自覚はあった。

でも,毎日夕食時に3人で乾杯出来る限りは,

支援を続けて行こうと思っていた。

こんなに突然に,あっけなく,

3人の乾杯に幕が引かれるとは思ってもいなかった。

資源ごみの写真を撮るなんて呆れた行動は,

無意識な予兆だったのかもしれない。

もう父は自分の足で立つ事はないし,

自宅へ戻る事もない。

こんなに突然なんだと,

この2日間の怒涛の展開に頭の中は真っ白になっている。

実際,子供の頃から両親とは色々あった。

それでもこの8ヶ月は,

親娘として濃厚な時間を過ごす事が出来た。

自分でもよくやったと思っているし,

両親もそう思ってくれていると思う。

看取りと言う現実に心は揺れるけれど,

電話は架かって来るし,

面会に行けばマッサージ師を呼べと言われ,

本当に看取りに入る人なのかと疑ってしまうくらいの父。

骨折の痛みはかなり辛そうではあるけれど,

面会制限が無くなったのは幸運で,

残された時間を笑って一緒に過ごして行きたいと思う。

 

 

明日が今日よりも幸せな一日になりますように。

Aでした。