私は4才〜中学生までピアノを習っていた。

小学2年生の頃、2年に一度行われるピアノの発表会があり、

先生から毎週発表会に向けた指導を受けていた。

これまたとってもキビシイ先生で、毎週帰る頃には涙目だった(笑)

 

その時に弾いた曲は、「大空のプロムナード」という曲だった。

曲中の緩急が激しい曲だった。

 

指導を受けていた時、先生にしつこく言われていたのが

「表情をつける」ことだった。

 

自分なりに表情をつけながら弾いてみたが、

先生は最後までOKを出さず、「はい、全然できてない。もう一回。」と言われ続けた。

 

それもそのはず。

私がつけていたのは、文字通り、顔の表情だった。

当時私は「表情をつける」の本当の意味を知らなかったのだ、、、。

 

(@@)

 

あれから18年。

今日は大好きなドビュッシーの「月の光」を弾きました。



これは私が13歳頃に習った曲でした。

ピアノはその頃を最後に辞めてしまったので、感覚は多少衰えてますが、

感じる心はだいぶ成長して、より表現力豊かに弾けるようになりました。

表情をつけながら弾くと、曲が全く違って聞こえます。

 

表現力は、ただピアノを練習するだけではなく、

心を動かされる経験を積み重ねて、

心が豊かになっていくほどに磨かれるものだと思います。

 

きっとこれはダンスも同じだと思います。

 

30歳になった時、50歳になった時、80歳になった時。

自分が弾く「月の光」はどのように変化していくだろうか。

 

楽しみです。