世間はお盆ですね。

私も一週間ほど夏休みです。
相変わらず山、湖、川、海とあちこちに出掛けていますが、やっぱり出掛ける先でも仕事とダンスのことは頭にあります。



どうしたら良いシューズを作れるのか、、、。

ダンスシューズを作るにあたって、
理論と感覚のバランスは難しいと思います。

ある本で読んだ話。

大手婦人下着メーカーは(特に上の人は)男性社員の割合が多く、新商品を出す商品会議では研究のデータを重視しながら理論的に進められるそうです。

一方、若い女性に支持されているピーチジョンは社長をはじめ、社員のほどんどは女性であるため、会議では感覚的(直感的)な部分が重視されるそう。

この感覚的な部分は侮れないと思います。

例えばトゥシューズもポイントで立ったときの立ちやすい位置は計算で出るかもしれない。

でもそこだけじゃない。

ドゥミのしやすさ、アテールのときの立ちやすさ、ドゥミからポアントへの移行のしやすさ、長時間履いたときの足への負担、耐久性、、、

トゥシューズはバレエの様々な動作に対応しなくてはいけないし、考慮しなくてはならない点が多くありますから、トータル的に考えて作らなきゃいけない。

だから結局は作って、履いて動いてみないと分からないんですよね。

私自身、大学生のときに商品企画をしたのですが、そのときは毎日パソコンとにらめっこしてデータばっかり集めてました。
その結果、理論的には矛盾のない商品ができたけど、でもデザインとかインパクトが微妙な商品ができてしまいました💦

やっぱりデータに頼りすぎると、理論的に考えられるところ以外がおろそかになってしまうんですよね。理論と感覚のバランス感覚はとっても必要です。

そしてそのバランスをとるために、いかに「作っては履き、修正して、また作る」ということを繰り返せるかということが、良い商品を作れるかどうかというところに繋がっていくんだと思います。