華麗なる人生? | 僕の奥様はイエローキャブ!?《シアトル大暴れ編》

華麗なる人生?

前夜に続き、夕べもまたバルコニーで晩ご飯。カレーを作って食べました。

僕の奥様はイエローキャブ!?

お好み焼きにハンバーグ、それにカレー。この3つには絶対的こだわりを持っている私が作るカレーには、色んなものが入っとります。

僕の奥様はイエローキャブ!?

肉は輸入ステーキ肉と牛すじのミックス。そしてスープは牛すじを1時間近く煮てとったストックです。


たまねぎ、人参、じゃがいも、にんにく、ハバネロ(世界一辛いと言われる唐辛子)、トマト缶にリンゴ、そしてワイン。それに夕べはセロリがあったのでブーケガルニを作って一緒に煮込みました。

僕の奥様はイエローキャブ!?
メルボルンで買ってきたジェイミーオリバーの鍋。使い勝手が非常によろすい!ベリベリーグッド

旦那のリクエストでカツカレー。面倒だしトンカツはスーパーで買って来ようかと思ったけれど、久しぶりに作るカレーだったので、愛する旦那ちゃんの為にトンカツもしこしこ自宅で揚げました。


ブルドッグのトンカツソースをたっぷりかけて食べるのが、わたしら夫婦のお気に入り。いつも通り作り過ぎたから、今晩も明日の晩も、カレー、カレー、カレーのカレー攻めに合います。(苦笑)

僕の奥様はイエローキャブ!?

ところでカレーと言えば3ヶ月程前だろうか、うちのマンションの1階の貸店舗が改装されだして、一体何の店がオープンするのかと期待して待っていたら、カレー屋さんがオープンしたんです。


20人をやっと収容出来る小さい店内ですが食券制で、これなら客の流れも早いし、それになにより駅前で付近にはオフィスもたくさんあるし、マンションには単身赴任者が結構多く住んでいるので、大繁盛するだろうと旦那と二人予想していました。


わたしらの予想は的中!開店と同時に店内は常に満席状態。店の外には順番を待つ人が列を作っていました。


開店した日の夕方、たまたま店の外にいた店主風の人に、「ここは何時まで営業ですか?」と私が訪ねたら、「普段は深夜までですが、今日はもうカレーが売り切れてないのでこれにて閉店します。」と、申し訳なさそうに答えてくれました。


開店当日で、どれだけ客が来るか予測出来なかったのも分からないでもないけれど、客商売をしようと思うなら、損を覚悟でもっとカレーを準備しておかないと、開店して3、4時間で閉店するとは、なんちゅうか本中華、不細工なお話と私は苦笑しました。


それでも2日目からはそんな失態も見せず深夜まで営業していました。そして連日連夜開店から閉店までの12時間四六時中満席で、店の外には待つ人が列を作る大盛況でした。


旦那と私も開店3日目にこの店にカレーを食べに行きました。そのカレーの味は、食べたことのある人なら、一口口に入れたら間違いなくこう言うでしょう。


S&Bゴールデンカレー!


食べ慣れた味だから不味くはないんですが、昔から食べ慣れ過ぎている分代わり映えのしない平凡な味。でも、旦那の頼んだカツカレーは違いました!


食券を買ってウエイトレスに渡すと、オーダーを受けてからジュージューとトンカツを揚げ出したんです。牛丼チェーンのようなカウンターショップで、揚げたてのトンカツ入りカツカレー。なんかそれだけでわたしらは嬉しくなってしまいました。


でも私は、もうこの店には二度と来るまいと思いました。その理由ってのが、慣れないウエイトレスさんの不手際を、厨房から責任者風の男性が怒鳴る様にして叱ったからです。


高校生のアルバイトでも歓迎と広告を貼っているからには、経験浅い人でも歓迎していると私は理解。未経験のウエイトレスなら失敗しても当然。それを承知で採用しておきながら、その失敗にむかつき、おまけに客のいる前で怒鳴ってはあかんでしょう。


自分では料理人気質で格好いいと勘違いしているのかも知れないけれど、大勢の人前で怒鳴られたウエイトレスさんが可哀想で、客は胸が詰まってカレーが食えんがな。客にストレスを感じさせる店は失格。そう言う店は私はいっぺん行って懲りたら二度と行きません。


さて、この店の盛況振りですが、1週間経っても止まるところを知りませんでした。連日連夜、店主の笑いが止まらないほど、客で、客で狭い店内そして店の外までごった返していました。ところが...


ある日突然、閑古鳥が鳴き始めたんです。いつ見ても店内には客がいない。“いない”って言うのは、“全く一人もいない”のいないです!


その理由は、この店開店から1週間はオープニングキャンペーンで、全商品ほぼ半額で奉仕していました。それがキャンペーンも終わり平常価格に戻した途端、客足がぱたっと止まってしまったのです。


付近には、500円で食べれるワンコインランチ定食を出す店があるし、S友に行けば以前私がブログで紹介したニーキューパ弁当だって売っています。298円弁当はその後メニューも増え、ますます充実しています。


その厳しいランチ商戦の中で、いくらあのイチロー様も大好物という万人に愛されるカレーであっても、1杯300円なら食べても500円以上するなら、やっぱり誰でもおかずが色とりどりで値段も安い定食や弁当に手が出てしまいますよね。


大丈夫かいなこの店、こんなことしてたらその内つぶれてしまうで...


最初はその程度にこの状況を面白半分に観察していた旦那と私も、段々気の毒になって来て、二人で店の前を通る度、なにか店を再び盛り上げるアイデアはないかと、おせっかいなことを真剣に考え心配する様になりました。


店の方もいろいろアイデアは煉っている様です。閑古鳥が鳴き出してから新しいメニューも発表していました。でもそれが、どれもこれもどこかずっこけたアイデアばかりで、全く効果を表していないんです。


ずっこけているのは商売のアイデアだけじゃなく、このカレー屋さん、商売っ気がないと言うのか店主が自己中なのか、ある日突然シャッターが閉まります。見ると、“都合により本日臨時休業”の貼紙が貼っています。


今日はあの店のカレーを食べようと思っている人が、一人でもいるかも知れないと思ったら、商売人なら普通はこう言う勝手なことは出来ないと思うんだけれど、このへんもなんかずっこけていて、どんな都合があるのか度々臨時休業しています。


実は、昨日もこの店の前を通ったら、まぁーたシャッターを閉めていました。


またかいな、また臨時休業かいな...私が気をもんでも仕方ないのに、わざわざ店の前まで貼紙を見に行ったら、なんと、今回は貼紙なしにシャッターを閉めているではないですか!


ウエイトレスさんを怒鳴った責任者にむかついて、二度と来るかと決めてはいたものの、同じお金を使うなら他の街で使うより地元に貢献したいと思うし、この店が苦境を乗り切る為に、たとえ1杯分でも協力して上げようと思っていた矢先でした。


なんかね、今回はいつもの臨時休業ではないような気がする。今日いつも通り営業しているのかどうかまだ見ていないけれど、見るのが正直怖い。旦那と私が心配していた通りのことになったのではないかと思います。


全く違う業種だった店舗を飲食店用に改装するには、10万や20万じゃ出来ないでしょう。開店資金として少なくとも数百万のお金を投資したはずです。


商売をする上で、アイデアがなかったこと、商売っ気がなかったことが原因と言ってしまえばそれまでだけれど、私が心配している通りにたった数ヶ月でシャッターを閉めることになったのなら、実に気の毒としか言い様がない。


私もこれまでの人生、カレーにまつわる辛い、いや苦い思い出がたくさんあります。“華麗なる人生”ならぬ“カレーなる人生”は決して甘くはありません。

今日も読んでいただいて、有り難うございました。
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