【旅行期間:2023/10/27-29】
 
一言主神社の鳥居をくぐります。
 

 
くぐった先、左手にある石は「蜘蛛塚」
土蜘蛛を頭と胴と足、3つに分けて埋めた、その一つと言われています。
 
さて、この神社の由来ですが、葛城山中で、雄略天皇と会った一言主は「吾は悪事も一言、善事も一言、言離の神、葛城一言主の大神なり」と、その神としての神力を示しました。
 
以来、庶民の間で一言の願いであればなんでも聞いてくださる「一言さん」として親しまれ、敬われてきました。
 
 
一言主大神が降り立った場所に、一言主大神と雄略天皇をお祀りするのがこの一言主神社です。
 
 
 
境内には見事な銀杏の木がありました。
黄葉まであと少しですね。
 
 
銀杏の木のたもとからの眺めは抜群
 
 
銀杏の木の反対側にまわりこむと・・・
 
 
垂乳根の母という言葉が頭に浮かんできました。
樹齢1200年といわれる御神木「乳銀杏」
 
この木に祈願すると健康な子供が授かり、お乳の出がよくなるそうですよ。
 
ここからは、てくてく歩いていきます。
 
古い民家が軒を並べる名柄地区
 
醤油店
 
 
焼杉の外壁をつかっている家が多く見られました。
 
下の家は、屋号に「上」の字が入っているので、塀の隙間に「上」の字を細工した意匠が。
 
 
 
 
 
 
 
手がかかっていますよねえ。
 
長柄神社
 
 
横長の拝殿があり、その奥に本殿が座している形式の神社は奈良でよくみかけます。
九州では全く見ないのですが、奈良独特のものなのでしょうか。
 
郵便名柄館
 
 
明治35年、1902年に郵便受取所として開設された名柄郵便局。
この局舎は明治末期に建設に着手され、大正2年に完成したものです。
 
現在は所有者から市に無償貸与され、現在ではカフェを併設した展示コーナーとして利用されています。
残念ながら訪れたときは閉まっていました。
 
 
改修工事の際、寄付をしたのが堺屋太一。
この地区には、堺屋太一の寄付によるものがほかにもあり、少々不思議に感じ、帰宅してから調べてみました。
 
本名は池口小太郎
大阪市生まれ
本籍は先祖の商家が堺に移住する前から本拠のある奈良県御所市名柄。
名柄の池口邸は堺屋の実家で、池口家は代々郵便局長をつとめたとのこと。
 
大阪大空襲で実家が焼けたため、名柄に転居し、名柄小学校から名柄中学校へ進んだそうです。
 
つまり、ここが堺屋太一の実家筋ということなんですね。
びっくりしました。
 
ほかにも立派な建物が
 
 
下の写真の杉玉が下がっている家屋は、酒蔵でしょうね。
 
 
名柄から少し歩いたところには、南郷遺跡群があります。
 
 
葛城氏関係の遺跡です。
 
今は、のどかな秋の里
 
 
住吉神社
 
 
ここも横長の拝殿の奥、一段高いところに本殿があるつくり
 
 
てくてく歩いていくと・・・
 
 
この新聞の看板、懐かしくないですか?
おばあちゃんの家の近くにこんな看板がある家があったような。
 
郵便ポストもかわいい。
 
奈良の秋といえば、柿
 
 
道の橋には、こんな道標もあります。
 
 
つづく