【旅行】札幌・上川・旭川 2023年08月20~23日 その1
【旅行】札幌・上川・旭川 2023年08月20~23日 その2
【旅行】札幌・上川・旭川 2023年08月20~23日 その3
【旅行】札幌・上川・旭川 2023年08月20~23日 その4
【その4からの続き】
昼食後、旭川駅からバスに乗り北鎮記念館へ向かいました。
ここは屯田兵や旧陸軍第七師団に関する資料が展示されています。
「ゴールデンカムイ」というマンガを知っている人であればピンと来るのではないでしょうか。
自分もこの漫画を読んで旭川にこの様な資料館があると知り、旭川へ来ることがあったら寄ってみようと思っていました。
ネットで調べて「ゴールデンカムイ」関係のお土産がショップで売られていたのは知っていたのですが、館内の案内も「ゴールデンカムイ」に関係した話を交えながら自衛官の方が約1時間かけて案内してくださいました。
勿論、通常の案内も可能なので普通に屯田兵と第七師団の話を聞くこともできます。
尚、館内撮影は基本的に自由ですがショップ内の商品・店員の撮影と館内での動画撮影はNGでした。
ショップはこんな感じ。
「ゴールデンカムイ」にもかなり乗っかってます笑
キャラクターグッズとかかなりありました。
もう覚えていないこともありますが、ちょこちょこ書いていきます。
下の写真は日露戦争で有名な旅順での「203高地攻撃指令書」。
第七師団は<だいしちしだん>と読みます。
軍では<だいななしだん>と呼ぶところを、明治天皇が<だいし(ひ)ちしだん>と読んだことでその呼び名になったとのこと。
明治天皇が関西で生まれだから<なな>ではなくし(ひ)ち>と読んだのではないかと話していました。
焼却を命じられたけど命に背いて保存していたらしい。
そしてこの上の写真の文章を読むと「油紙に包み」とあります。
「ゴールデンカムイ」の脱獄王・白石由竹は胃の中に色々な物を隠していたのですが、胃に隠した物を包んでいたのがこの油紙だと話していました。
下の写真がその油紙。
尚、「ゴールデンカムイ」には刺青人皮の写しが登場しますが、それもこの油紙に書いたものとのことでした。
この油紙は半透明なので下のものが透けるとのこと。
「ゴールデンカムイ」の軍帽などに付いている★のマークに関して。
サッポロビールの★マークも北辰旗から来ているとのこと。
北海道で★のマークを見たらほぼこれが起因なのかもしれない。
下の写真は屯田兵に関して。
屯田兵は兵隊なので最初に3カ月軍隊訓練を受け、その後は開拓にあたったとのこと。
その間も月1回訓練があったらしい。
家族対しても色々と守らなければいけないことがあったみたい。
屯田兵は兵隊なので給料も出ています。
その屯田兵たちが切り開いた場所は下の画像の様な大木(これはエゾ松)が生えていました。
それをオノの様なもので切り倒していたので大変さは容易に想像出来るよね。
下の写真は村田銃。「ゴールデンカムイ」の二瓶鉄造が使用していた銃とのこと。
↓↓下の写真↓↓の村田銃の方が年式からして二瓶鉄造が使っていたものに近いと聞いたが素人には分からん笑
下の写真はウインチェスター銃。
「ゴールデンカムイ」では土方歳三が使用していました。
マンガでの土方歳三は片手に刀と銃を持っていたので銃をクルッと回転させることで銃弾を装てんしていたがこの銃の重量は4.3㎏なので片手(腕)だけで回転させるには指の力が相当ないと…とのことでした。
スキーに関して。
レルヒ中佐は日本にスキーを広めた方だそう。
最初は新潟、その後は北海道で。
スキーにはアザラシの毛皮を張って滑っていました。
雪上を登るときはアザラシの毛が逆立つことで滑り止めになるとのこと。
下の写真は自衛隊が使用しているスキー。
板に溝を作ることで滑り止めの効果が得られるとのこと。
ビンディングに関しては当時と構造が変わっていないとのことでした。
尚、「ゴールデンカムイ」でスキーと言うと、序盤に杉本とアシリパが第七師団に追われる場面があるね。
「レルヒ中佐が北海道へ来た年はこのマンガのシーンよりも少し後の年になると思われる」と話していました。
あ~、この写真を見て思い出したけど、旭川空港にレルヒ中佐の像があるって言っていたなぁ…
帰りに旭川空港で確認しようと思っていたけど完全に忘れた。
下の画像は日露戦争の宣戦布告の詔勅レプリカ。
当時使用していた双眼鏡で「ゴールデンカムイ」では尾形百之助が使用していたものはこれとのこと。
「ゴールデンカムイ」で尾形百之助が上の画像の双眼鏡が壊れた後に使用していたものが下の画像の双眼鏡とのこと。
この辺りはマンガを読み返していないので確認していないですけど。
「ゴールデンカムイ」で杉本佐一が持っていた飯盒は写真一番奥の兵下士官用飯盒だとのこと。
下の写真は防寒着。三八式歩兵銃を手に持っています。
何気なく展示されているが、見る向きを変えて正対してみると…
銃口を向けられるというのはこんな感じなんだと分かるよ。
銃の展示って横向きに見るものばかりなので、こうやって正面から見られる展示って面白いと思う。
マネキンの顔がのっぺらぼうではなくリアルな人間の顔になっていたらもっと良かったけどね。
そして下の写真の銃剣(下段)は恐らく杉元佐一が使っていたものとのこと。
下の画像はお偉いさんが着る軍服です。
こういった軍服は採寸によるオーダーメイドになる為、自腹で購入していたそうです。
現在の価格で言うとざっくり80万円くらいとのこと。(80万円くらいと説明を受けたのはこの軍服じゃないので、これは少し安いかもしれない)
そして、この軍服の上着のこの部分は単なる飾りではなくポケットになっています。
「ゴールデンカムイ」313話で鶴見中将が胸を切られたときに指の骨が出てくる描写がありますが、あの骨はこのポケットに入っていたと思われます。
スパイ将校としてロシアに潜入し正体を明かさずに家族を持っていましたが、心臓に近い場所の胸ポケットに骨を入れている辺りに偽装夫婦とはいえ家族に対して愛情を持っていたというメッセージなのかな。
下の写真の兵士が持っている三八式歩兵銃には菊の御紋が入っています。
何故この三八式歩兵銃に菊の御紋が入っているのか。因みに三八式以前使用されていた村田銃には入っていません。
その理由は戦争で兵士が銃を捨てて逃げたということがあったそうで、銃に菊の御紋を入れることでそのようなことを防ぐという意味合いがあったそう。
菊の御紋=天皇陛下なので銃を捨てるなんてことは先ず出来なくなるよね。
「ゴールデンカムイ」で鯉糸少尉が着ていた軍服の色が下の写真のような色で他の登場人物と色が違っていました。
その理由は単に鯉糸少尉の軍服が新しいからだとのこと。
この頃に軍服の色が紺から変わったらしく、鯉糸少尉は新しい軍服を着ていたから色が違ったとのこと。
まだ他にも説明を受けているのですが、写真を撮っていなかったり覚えていなかったりで割愛しました笑
「ゴールデンカムイ」で牛山辰馬が使った銃なんかも展示してあったんだけど撮るの忘れた笑
ここはもう一度来て説明を受けたいなと思う場所でした。
「ゴールデンカムイ」のマニアの方はここへ来て色々と質問してみると良いかもしれないです。
自衛官視点での説明を受ければ新たな発見があると思う。
見学のあとはショップへ。
ドーナツ棒は熊本のお菓子なんだけどね
店員さんにそのことを聞いたら自衛隊限定パッケージなので置いているとのこと。
ドーナツ棒はホントに美味い
オソマです。
でもこれ山椒味噌なんだよなぁ…
マンガでは鍋に入れているから山椒味噌だとゴールデンカムイ的に違うんじゃないかと思ってしまったがオソマは買わないとね笑
北鎮記念館に来たので「北鎮」と名の付くカレーを買ってみました。
ゴールデンカムイデザインのビール。
このビール買った時は何とも思わなかったけど、6缶ケースで売っていた中の1本だったから違うデザインもあったんだろうな。
どうせ買うならアシリパ、杉本、白石の誰か1人は入っているデザイン缶が良かった。
う~ん… この3人のデザイン缶を買ってしまうとは。マニアックだ笑
こんな感じで北鎮記念館を後にしました。
この後は北鎮記念館の隣にある北海道護国神社へ
お参りをし国境のレプリカを見に行きました。
日露戦争後に樺太は北緯50度を境に南北に分けていましたが、ここに国境標石のレプリカが展示されています。
とても暑かったら境内には自分しかいなかった笑
本当にこの日は暑かった
この後は折角なので師団通りを通って旭川駅まで歩いて戻りました。
暑くて大変だったけど。
この通りが師団通という名前だった頃、通りには「すずらん燈」が並んでいましたが太平洋戦争で鉄が必要になった為、撤去されてしまいました。
下のスクショを見ると「すずらん燈」があるの分かるかな⁉
※ジャパンアーカイブスより抜粋
現在の平和通にも「すずらん燈」はありませんが、再建された場所が一か所だけあります。
その場所は北鎮記念館。
北鎮記念館を引きの画で撮ろうと思って忘れてしまったので、ストリートビューのスクショで笑
ホテルへ寄り、預けていた荷物を受けとり空港へ
旭川空港では風に乗ってどこからか家畜臭が漂ってきていました笑
ANAが遅延しているって放送があって大変だなと思ったらJALも5分だけど遅延してた笑
夜間の撮影はボケやすいから撮るのが難しい。
そんな中でもこれは綺麗に撮れたので載せておきます。
こんな感じの3日間でした。
北鎮記念館はオススメです。旭川駅からも近いので「ゴールデンカムイ」好きな人は行ってみると良いと思う。
その際はマンガを読み返してから行った方が良いです。
北鎮記念館での滞在時間は1時間半くらいでした。
「ゴールデンカムイ」を交えた説明だけではなく、通常の説明も受けたかったというのが正直な感想。
両方の説明を受けると最低でも2時間必要になるので最低でも3時間くらい滞在時間が必要になる場所だなと思った。
旭川ならまたいつか来る機会もあると思うのでその時にまた来たいと思える施設でした。
でも「ゴールデンカムイ」が映画化されるから映画が公開されたらここは混むだろうね。
おしまい