今日、pigmonmonさんのブログ で、NHKの「ためしてガッテン」がアルツハイマー病の予防について取り上げていたことを知った。


過去の糖尿病関係の特集については、糖質制限派から批判の多い番組だが、今回は炭水化物の取り過ぎには注意が必要ということを強調していたようだ。今年の5月18日に日本糖尿病学会が初めて糖質制限を糖尿病の食事療法の1つとして認めてから、日本でも糖質制限が注目されてきたように思う。欧米では10年も前から糖尿病には低糖質な食事が勧められているので(もちろん、他のアプローチもあるが)、日本の糖尿病の一般的な食事療法は10年遅れていることになる


今回の「ためしてガッテン」で紹介された内容をかいつまんで言えば、アルツハイマー型認知症を引き起こす原因はアミロイドβと呼ばれる老廃物で、これを分解する酵素である「インスリン分解酵素」は、インスリン過多になるとインスリンの分解を優先し、アミロイドβを分解しなくなる。その結果、脳にアミロイドβがたまり、ついにはアルツハイマー病を引き起こす。


インスリン過多の状態とは、もちろん、炭水化物の摂取が多くて、インスリンが出すぎること


詳しい内容については、こちら をご参照のこと。インスリンについてだけでなく、運動の重要性も強調している。


それにしても、1型糖尿病は誤解の多い病気だが、2型糖尿病もずいぶん誤解されているなと改めて実感する。「ためしてガッテン」によると(以下、引用)、


慢性的にインスリンが多いのはどんな人なのか?
代表的なのは2型糖尿病と糖尿病予備軍です。
インスリンの分泌には個人差があり、もともと少ない人も居ます。でも糖尿病の初期段階ではインスリンを分泌するすい臓もまだまだ元気な人が多く、高血糖な分、インスリンも多く分泌されてしまいます。


(引用終わり)


確かにそうだが、これはどちらかというと、インスリン抵抗性が2型糖尿病を招く欧米型の糖尿病についての説明だ。日本人を含むアジア人は遺伝的にインスリンの分泌能力が低く、それが原因で2型糖尿病になる人が多い。そのため、肥満でなくても(肥満=インスリン抵抗性がある)糖尿病になるわけだ。ちなみに私も痩せ型なので、医療機関などで境界型糖尿病と告げると、「1型なの?」と聞かれてしまう。アメリカでは2型糖尿病は主に肥満に関連する病気なのだ。


とにかく、インスリンの内分泌が多すぎる(または、インスリン投与が多すぎる? ←注射として投与するインスリンも分解対象なのか? どうなのだろう)と、アミロイドβの分解が遅れて、アルツハイマー病を引き起こすリスクが多くなるということだ。ということは、誰にとっても、炭水化物(糖質)の摂り過ぎは良くないということ。


ダブル炭水化物、トリプル炭水化物の食事は避けたほうが良さそうだ。


うどんとおにぎり・・・やきそばパン・・・菓子パンとお蕎麦・・・ご飯に肉じゃが・・・ラーメンとチャーハン・・・・・・日本にはこの手の食事が多すぎる。


もちろん、私は上記のどれも食べられないのだが、これは家族に注意を促すために書いているビックリマーク


年齢を重ねるにつれて、たくさん食べないほうがいいものが出てくる。高脂肪な食事は控えたほうがいいという観念はあるのに、どうして糖質については何も言わないのだろう。私は、年を取るにつれて、糖質摂取量も抑えたほうがいいと思っている。今回のアルツハイマー病の話題で、それを確信した。


100歳の現役医師である日野原重明先生は、糖質を抑えた食事をしているという。