今年の1月末に糖尿病の疑いが出て以来、日本語の糖尿病関係の書籍を4冊、現地の日系書店で購入したり、日本から送ってもらったりして入手した。私は在米だが日本人であるので、糖尿病に関する日本人特有の問題を知りたいと思い、日本語の本を先に読むことにしたのだった。

そして、そろそろ食事療法や運動療法にも慣れてきたので、アメリカでよく読まれている糖尿病関係の本も読んでみたいと思うようになった。最初、特に糖質制限派の間でよく知られているバーンスタイン医師の本にしようかと思い、アマゾンのレビューを読んでみた。ほとんどのレビューは絶賛しているのだが、「糖尿病患者であっても血糖値を常に80~100mg/dLに抑えるべき」というのがバーンスタイン医師の考えであると知り、私がついていけるかちょっと心配になったので、今回は他の本にすることにした。

それで選んだのが、やはりベストセラーとなっている Gretchen Becker 著の『The First Year: Type 2 Diabetes: An Essential Guide for the Newly Diagnosed 』だ。アメリカのこの手の本によくあることだが、384ページのボリュームで、すごい情報量だ。分厚い本なので、ちょっと怖気づいてしまう。(日本のこの手の本は、ちょうどよい分量で読みやすいものが多いと思う。)でも、英語自体は平易。著者は医療関係のフリーライター兼編集者であるが、本人も2型糖尿病患者であるだけあって、すごくよく調べている。3分の1ぐらい読み進めたが、役立つ情報が多い。言うまでもなく欧米型の2型糖尿病について書かれてあるので、先に読んでおいた日本語の書籍と比較することができてよかった。

日本語でも『糖尿病・最初の1年 』というタイトルで出ているようだ。原書は第2版だが、日本語版はどうだろう。原書は第2版で最新情報に更新されているとのことだ。