私の身近にドイツ出身の人がいる。

あるとき、日本では肉じゃがやカレーなど、ご飯と一緒にじゃがいもを食べると言うと、

「それは間違っている! ドイツでは、普通、温かい食事では野菜と肉とじゃがいもがあって、ライスはじゃがいもの代わりにできるけど、一緒に食べることはありえない!」

と言われた。

日本じゃ、おかずにじゃがいもが出ることは珍しくないし、一緒に食べるとおいしいんだよ! と食い下がったが、このドイツ人は自分が正しいと言い張った。ふーん、ドイツってヘンな国。

でも、私に糖尿病疑惑が出てから食事についていろいろ調べるうちに、ドイツ人の言うことにも一理あると思うようになった。

ご飯には血糖値を大幅に上げる炭水化物がたくさん含まれている。文部科学省の食品成分データベース によると、例えば、精白米のご飯は100g中糖質が36.8gで、常用量の150g(お茶碗1杯分)だと糖質は55.2gだ。

一方、生のじゃがいもは100g中糖質が16.3g。常用量は60gらしいので、糖質は9.8gだ。

じゃがいものような根菜は、野菜の中でも糖質がとびぬけて多い。精白米のご飯とじゃがいもを常用量とっただけで糖質が65gにもなってしまう。精白米のご飯と肉じゃが、またはけんちん汁などを一緒に食べると、糖質がそれ以上に高い食事になる。和食がいかに糖質が高いかを示すいい例だ。

過去の私はこういう食事が多くて、さらに間食で果物やパンを食べていたから、血糖値が高くなっても当然だよなぁ・・・。現在では高血糖を避けるべく、一回の食事での糖質量は5g~20gだ。

ご飯とじゃがいもだと、炭水化物だらけになるので、ヘルシーとは言えない。

・・・ドイツ人は正しかった。ドイツだよ!