今年2月に境界型糖尿病と診断されてから合併症についてもいろいろ調べたが、私は特に糖尿病網膜症を心配していた。ここ数ヶ月の間、眼球が痛いと思うことが何度かあった。仕事でPCをよく使うため目を酷使しているからかもしれないが、高血糖のために目に障害が出ている可能性もあると思ったのだ。

3月の後半から4月の前半にかけて仕事と納税申告の準備で忙しく、しばらく眼科検診の予約を入れることができなかったが、やっと加入している健康保険+病院グループに予約の電話をした。検査はすぐにやってもらえるものかと思っていたが、眼底検査の空きは2週間後ということで、4月の終わりになってしまった。

実は、コンタクトとメガネも作り替えなければいけないと思ったのだが、加入している健康保険ではメガネための検眼はカバーされるが(それでも一回$50)、コンタクトレンズの検眼はカバーされず、目玉が飛び出るような料金であることがわかった。また、眼底検査と、メガネのための検眼は別料金ということで、とりあえず眼底検査だけしてもらうことにした。

検査当日、担当の検眼医であるドクターMは韓国系の30代ぐらいの女性で、同じアジア人ということで親しみが持てた。

ルーチンの眼圧検査などをしたあと、目薬が点眼され、瞳孔が開くのを待って眼底検査開始。

ドクターがライトを頭にかぶり(この器具は何と表現してよいものか)、部屋の照明を消した。眼底検査を受けるたびに(糖尿病に関係なく過去に何回か受けたことがあった)、検眼医が炭鉱で働く人のように見えて楽しい(ということを口走りそうになる)。

目に眩しい明かりが当てられ、念入りにチェックされる。真っ暗な部屋での眩しい経験。不思議な時間。ドクターMが「GOOD,GOOD」と繰り返す。

検査が終わって部屋の明かりをつけると、ドクターは「網膜に全く問題はありません」と言った。

私はホッとしたのか、思わず涙がポロっと流れた汗

また、私は糖尿病疑惑が出てからコンタクトの使用を控えていたのだが、ドクターMに訊いてみると、コンタクトを使ってもよいとのこと。

でも、緑内障や白内障について訊くのを忘れてしまった。問題があったらきっと言ってくれただろうから、問題はなかったのだと思う。まあ、コンタクトとメガネを作り替えるときの検眼でもう一度確認すればいいや。

瞳孔が開いたままの運転に自信がなかったので、夫に連れてきてもらっていたのだが、検査が終わるとそのままふたりで家に帰った。

家で鏡を見ると、私の瞳孔が、まあ、何ともおもしろく開いている。ちょっとマンガのキャラクターみたいだ。でも、このまま元に戻らなかったらどうしよう・・・とも思った。

結局、瞳孔が元に戻ってきたのは夕方になってからだった。その間、「このまま元に戻らなかったらどうしよう・・・」と結構心配になった。