ブドウ糖負荷検査の結果が出た次の週の月曜日、主治医のオフィスから電話があり、3月1日にドクターの診察を受けるように指示された。

ああ、これで正式に病気を宣告されるんだ・・・。

ドクターと話をする前に、糖尿病に関する知識をもっと固めたいと思った。これまでは、インターネットから断片的に情報を集めていたが、もっと全体像を知りたいと思ったので、書籍を購入しようと思った。欧米型の糖尿病と日本人型の糖尿病には幾分か違いがあると聞いていたので、日本語の本が欲しいと思った。

インターネットの書評などを参考にして、糖尿病専門医が近年著した糖尿病についての包括的な文庫本と、糖尿病に罹患した医師が薬なしで克服したという内容の文庫本を選び、日本の家族経由でこちらまで送ってもらうことにした。

一方、食事のほうは、まだ食べた食材と主食自体の重さしか記録していなかったが、徐々に糖質を減らしていたのだと思う。はじめから食材の重さを量って、糖質の量を算出して・・・とやるとパニックになってしまいそうだったので、糖質計算というかカーボカウントの準備段階として、書き出せるものだけ書き出した。完璧主義に陥りがちな私としては、徐々に慣らしていったのは良かったと思う。

このころの体調としては、特に午後、頭がボーっとして、体に力が入らなくて、何もやる気にならなかったので、しばしば昼寝をしていた。糖質制限に慣れるための過渡期だったのか、たんぱく質が足りなかったのか、どちらかだろう。

ところで、ブドウ糖負荷検査直後の日本の家族とのメールのやり取りで、実は糖尿病家系であるということが判明した。がーん。曽祖父は糖尿病で他界したと言われていたが、昔のことなので本当だかどうだかわからないと思っていた。でも、実は祖父も糖尿病だったとか。おまけに、もっと近い親戚が近年、糖尿病だと診断されたとのこと。

あああ・・・知っていれば炭水化物の摂取に気をつけていたのに・・・。どうして家族の病歴などを親に聞いておかなかったのだろう・・・。悔やまれるが、以前はガンなどの遺伝については敏感になっていたものの、糖尿病については遺伝ということを考えてもみなかった。仕方ない。

そんなこんなで、ドクターと会う日がやってきた。私の注文が遅かったので、日本からの本は間に合わなかったが、質問やリクエストがあればあとでドクターにメールすればいいやと思った。