ストレス度満点の精密検査を受け終わると、ランチタイムも過ぎていたため、お腹がペコペコだった。そこで、距離も近かったので、夫と私のお気に入りの和食レストランへ行った。

このレストランのランチメニューは限られていて、まず基本メニューとして定食をオーダーする決まりになっていた。それで、夫と私のそれぞれに定食と、豆腐ステーキをふたりで1つ頼んだ。

定食には玄米ご飯とお味噌汁に、おかず3種類がついていた。

ああ、和食・・・。

私は和食好きで、アメリカに住んでいるのにもかかわらず、我が家の食卓は和食が多かった。

和食って炭水化物が多いね。定食の内容を見て、改めて思った。白米よりはましだとしても、この玄米。大きなお茶碗に一杯で、とてもじゃないけど全部食べられない。

おかずは肉じゃが、甘めの煮物、マカロニサラダ・・・。でんぷん質の多い根菜、砂糖たっぷりを使った煮物、パスタ・・・糖質について詳しくなりつつあったので、私の中の糖質探知機が働く。

豆腐ステーキは豆腐自体は大丈夫そうだったが、タレが甘めにできていた。ここでも砂糖が使われていた。

結局、全部たべたのはお味噌汁で、おかずはちょこっとずつ、豆腐はタレをよけて夫と分けて半分、玄米は10分の1ぐらい食べてあとはお持ち帰り用にしてもらった(注:アメリカでは食べ残しを持ち帰ってもよいことが多い)。

糖尿病の疑いが出るまでは、喜んで食べていたランチメニューだった。もうここへはランチには来ないだろう。なんだかちょっと寂しい。