高校生のときも中学生のときと同じスポーツをやっていたのだが、部活の練習中に過換気症候群らしき症状が出たことが2回ほどあった。

体力的にきつくてというよりも、精神的な理由で過呼吸が起きたというふうに記憶している。

通っていた高校は家から比較的遠くて、部活と勉強の両立が難しく、部活のほうは十分に自主練習などをすることができず、いつも補欠組だった。それについて、勉強が遅れている焦りと、部活ではスタメンではない悔しさがいつも心のどこかにあった。

過換気症候群の症状が出たあとに、たしか内科にかかったが、「部活を辞めれば治るよ」と言われただけだった。そのころは、「過換気症候群」という言葉も聞いたことはなかったし(一般に注目されていなかっただけで医学用語では存在していたと思うが)、医者もその言葉は出さなかった。

どれぐらいあとだったかは覚えていないが、結局は部活を辞め、それ以降から40代の今まで、過換気症候群の症状は起きていない。勉強の遅れも取り戻すことができ、大学も志望校に合格することができた。残念ながら、私の状況では部活と勉強の両立は無理だったようだ。