こんにちは。
いつも訪問、ありがとうございます
今日も、空海さん(お大師さま)の言葉から。
師に二種あり。
一には法、
二には人。
(大日経開題より)
人に真実を教える師は2種類あります。
ひとつは真実それ自身、
「仏の教え」のことです。
もうひとつは、
人との関わり合い、のこと。
人の話を素直に聞けない人。
相手が話を終えると、
「いや、でもさー」
と否定系の言葉から入る。
わたしは、このように話す人に
とても”違和感”を感じます。
人は、自分の心のフィルターで
物ごとを判断しています。
相手の話す言葉も、
その心のフィルターを通して、
解釈してしまうのです。
仏教の言葉に、
「如是我聞(にょぜがもん)」
という言葉があります。
まず、素直に聞き、
あるがままに信じる。
疑いを抱いたり、
不安を持ったりせずに、
信じて素直に耳を傾ける。
「如是我聞」には
そんな意味が込められていると思います。
素直に聞く、という姿勢は
現在、失われつつあるのではないでしょうか。
真剣に聞いているつもりでも、
軽く聞き流していたり、
最初から疑ってかかったりする。
そういう状態では、
素直に聞いているとは言えませんね。
相手の話の中に、
知識を超えた真理や
理屈では推しはかれない真実が込められているかもしれません。
否定的な聞き方では、
それすらも聞き逃してしまうことになります。
相手の話を遮って、
自分の言いたいことばかり言っていたら、
どんどん自分の周りから
人がいなくなる、ということも
あるかもしれません。
仏教の教えでは、
「素直に聞いて
素直に感じるところから
学びは始まる」と説いています。
わたしはピアノ講師をしていますが、
やはり私のアドバイスを素直に聞き入れ、
その通りに練習できる生徒は
進歩が早い、とわたしは感じています。
子供はもちろんですが、
大人の生徒さんでも、
わたしの話を素直に聞いてくださり、
そのアドバイスの通りに練習してきてくださる。
大人の方は、理解の仕方が子供と違うので、
理解度により、自分なりのやり方を
上手に考え出して練習してきてくれます。
それが違っていたら、
また私がアドバイスをし、
その言葉をまたご自分の中で解釈して
自分なりの方法で練習する。
そのキャッチボールがおもしろいな、と
思うのですが
いずれにしても、とても素直なところが
上達の「カギ」かな
と思います。
アドバイスしても、
「いやーこれは〇〇だから・・・」
とか、
「こうしてやってみたけど、できない」
と最初から何らかのブロックがある場合は
なかなか思ったように上達しません。
やっぱり学びは、
「素直」がいちばんだな、と
わたしは最近になって
とてもこのことを強く感じています。
言い換えると・・・、
「素直」じゃない人は、
「成長したくない」、と
潜在的に言っている、
のかもしれません・・・笑
ご本人の意思とは無関係で、
無意識の領域で、
成長することを拒んでいるのかもしれませんね。
それはきっと、
幼少期の経験で得た、
何らかの”心のブロック”が
そうさせているのかもしれません。
うまくなりたいのに、
思うようにうまくいかない人、は
その”心のブロック”が何か、と
探ってみるといいかもしれませんね。
今日も”愛”あふれる一日をお過ごしくださいませ