いつも訪問、ありがとうございます
春になると、何か始めたい
子どもにピアノを習わせたいと思うんだけど、
いくつから始めたらいいのかな
と思っているご父兄さまもいらっしゃると思います。
今、ヤマハ音楽教室では
0歳児からのクラスがあり、
まだ言葉もわからない状態で音楽を習う・・・という謎なレッスンもあります
(ほとんど音楽に触れるだけ・・・というレッスンです。)
ピアノというのは、楽器の中でも一番音域の広い楽器で
扱うのにとても大変な楽器です。
それなのに、楽器を習う人の多くはピアノを習っています。
楽器の中でどうしてピアノが人気なのかはまた別の記事にしますが、
今日は、そのピアノを始める年齢について私の考えをもとにお話ししていきたいと思います。
習いごと、としてピアノを始めるのなら
5〜6歳からで十分だと私は思います。
ただ、いきなりピアノに触れるのではなく、
幼少期から”音楽”に触れることはしておきたいものです。
聴覚の発達は、五感の中でも一番先に発達する機能と言われています。
ですので、クラシックを習わせたいのであれば
2〜3歳頃からオーケストラやピアノ曲を聴かせてあげると
耳に馴染んだ状態でピアノのおけいこを始めることができるでしょう。
小さいうちから、歌を歌ったり
なにかしら音楽に触れることをしている子と
そうでない子では、習い始めてからの上達に差が出ます。
音楽に触れることが初めての子だと
なかなかピアノの音に馴染めず、上達までに時間がかかったり
自分の出した音を聞くことができなくなってしまうのです。
また5〜6歳頃は、ものごとの吸収力がとても早いため、
好奇心を育てるのにもとてもいい時期です。
自分で考える力、みずからやってみる力を身につけることも大切な時期になりますので、なんでも大人が手を出してしまうと子どもの可能性をこわしてしまうこともありますので、あたたかく見守る姿勢も大切です。
また、音感もこの頃がピークとなるので
歌いながら弾くことや音が出た時の”音色”なんかにも
注目して聴かせてあげると”きれいな音”の識別もできるようになります。
「絶対音感」に関してもこの頃がピークとなります。
絶対音感を身につけたい場合は、可能な限りアコースティックピアノ(生ピアノ)で
学習することをおすすめします。
(生ピアノには、響きがあります。響きを聴き分ける能力やハーモニーを認識する力が必要だからです)
では、ピアノを早く始めた(3歳頃〜)場合、効果はないのか
習いごと、としてピアノを3歳頃から始めるのには
かなり苦労が伴うかもしれません。
当然、ピアノを習うということは
楽譜に触れる、ということだからです。
まだ文字も習っていないのに、楽譜を読むのは大変です。
5歳くらいまでは、”右脳”中心の教育がふさわしいと思うので、
楽譜(音符)ではなく、音楽のイメージを中心にレッスンするクラスを選ぶことをお勧めします。(弾くというよりも歌う、リズムを刻む、など)
記憶力がついてくる5歳以降は、
楽譜から音楽をイメージするという方法でやっていくといいと思います。
脳細胞も活性化されるので、記憶力向上にもつながります。
そして、主体的に音楽の構成を理解する、という力もつけることができる時期でもありますので、子どもに直接どんなふうに演奏したらきれいになるかを考えさせることも重要です。
それでは逆に、5〜6歳を過ぎてしまってから習った場合は・・・
6歳を過ぎた頃から、左脳が発達し始めるので、
ピアノを弾いて出る音のバランスや響きなどを考え
身体の機能を考えてピアノが弾けるようにトレーニングしていくといいと思います。
この頃から記憶力の基礎ができるので、
レベルに応じてリズムや音の模倣をたくさん学ぶといいと思います。
簡単なフレーズを記憶させたり、
歌わせたりするといいと思います。
楽譜を自分で読む、ということも
この時期からきちんとさせるといいのではないでしょうか。
- 聴覚
- 記憶力
- 楽譜の読解力
- リズム感
- 音楽の構成力
- 練習方法を身につける力
- ソルフェージュ力
上記は、ピアノを学ぶための大切な要素で、
それぞれ効率よく学習するための最適な時期というものがあります。
聴覚を身につけるのは少し遅い時期になるかとは思いますが、
6歳頃から習い始めても、
やり方次第では、「遅い」ということはないと思います。
(子供さんによって個人差があるので、やってみないとわかりません)
では、8〜9歳を過ぎた頃以降からのピアノ学習は
どうなのか
長くなるので、
また次回にしたいと思います
音楽はいくつになっても、
ときめくものでありたい、と
わたしは考えています。
音楽の3大要素、
「リズム」、「メロディ」、「ハーモニー」。
バランスのとれた音楽は、
人の心に深く印象を与えてくれます。
リラックスしたい時にも、
なんとなく頭を空っぽにしたい時にも、
聴いてもらえるとうれしいです
「紅の豚」エンディングテーマ、
「時には昔の話を」。
弾いてみました
今日も”愛”あふれる一日をお過ごしくださいませ