いつも訪問、ありがとうございます
今日は、お遍路の記事です。
一ヶ寺一ヶ寺、お寺の紹介ではなく、その時に私たちが感じたことや
経験したことなどを書いていきます。
ご興味あれば、ぜひ











2012年秋から2014年春にかけて、
四国八十八ヶ所の札所めぐりをしました。
目的は、主人の「42歳の厄落とし」
その目的も一ヶ寺一ヶ寺まわるごとに少しずつ変わっていきました。
お四国を回って変わった「人生観」
そのひとつひとつの経験が貴重なものとなりました。
そして、今のわたしにつながっています。
少しずつ、お遍路の話を書いていこうと思います。











2014年、5月。
初めてのお遍路、区切りうち、
9回目のお遍路旅、スタート。
今回は83番札所から88番札所、
そして、過去に行けなかった10~12番札所と21番札所、
最後にお礼参りに1番札所へ結願の報告に行きました。
4日間で、10ヶ寺周りました。
実は時間があったので、その他に3か寺周っています。
古戦場を望む屋島にあるお寺や、
結願のお寺である大窪寺、
前に行けなかったロープウェイで行く太龍寺など、
趣のあるお寺ばかり。
少しずつですが、覚えているかぎり
書いていきたいと思います

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前回の記事はこちら。
【四国お遍路】強風で怖くて乗れなかったロープウェイに再挑戦!~21番札所 太龍寺~
【四国お遍路】再び、徳島の難所へ。極細道はいつでも緊張! 10番札所から12番札所
3日目。
宿泊した吉野川市のホテルから車で約1時間半。
前回の旅で82番札所までお参りしているので、
その続きからスタートです。
83番札所
一宮寺(いちのみやじ)
ご本尊 聖観世音菩薩さま

法相宗から真言宗に改宗したお寺。
お大師さまが彫られたとされる聖観世音菩薩さまがお祀りされています。
お隣に田村神社という讃岐の一之宮があるのですが、
どうやら一宮寺はその別当寺だったようです。
84番札所
屋島寺(やしまじ)
ご本尊 十一面観音菩薩さま
源平合戦の古戦場跡であり、
香川県でも有数の景勝地である屋島。
屋島寺は標高293mの山頂にあります。

ドライブウェイは爽快で、
参拝の楽しみのひとつでもあります。
お寺を開いたのは、鑑真和上。
屋島の聖地と感じて、お堂を建てたといわれています。

とても広くて美しい境内。
落ち着きます

見晴らしもよく、お天気もよかったので
とても気持ちのとい参拝となりました。
85番札所
八栗寺(やくりじ)
ご本尊 聖観世音菩薩さま
古戦場跡をはさんで屋島の向かいに険しい五剣山が
そびえています。
標高375m、その8合目付近に八栗寺はあり、
ケーブルカーで上ります。
ちょっとレトロななつかしい感じのするケーブルカー。
タイムトリップしたような感覚になります。
境内の写真は撮っていなかったのですが、
境内から4つの峰が見えます。
その山で昔、お大師さまが求聞持法を修めていたとき、
天から5振りの剣が降りてきて、
蔵王権現が現れて守護のご神託をいただいたとのこと。
そこでお大師さまは5剣を山の中に埋め鎮護としたそう。
そして、その山を五剣山と名付けたそうです。
その後五剣山は大きな地震で東の峰が崩落し、
5つあった峰が4つになったそうですが、
今でもその当時のままの様子をとって、
山号を「五剣山」としているのだそうです。
86番札所
志度寺(しどじ)
ご本尊 十一面観音菩薩さま
とても静かで趣のあるお寺だったと記憶しています。
五重塔があり、お寺らしい雰囲気のあるところでした。
海に近く、海女の悲話が縁起となったお寺だそう。
ここで高松市内のホテルで一泊して、
いよいよ旅の最終日となります。
ちょっと記憶が定かではないのですが、
このあたりの札所で、
88番さんまで行ったら、一番さんに戻るんだよ・・・という
声を聞いて、「はっ

」としたことを覚えています。
ホテルでいろいろと調べてみたけど、
よくわからなくて・・・。
一番をお参りする説もあるみたいです。
時間はあるので、
88番札所まで行ってから決めようということになり、
87番札所
長尾寺(ながおじ)
ご本尊 聖観世音菩薩さま
駐車場が境内の中にあるというめずらしいお寺。
本堂と大師堂が隣同士に建てられています。
静御前が尼となった寺として有名。
なぜか、気持ちは次の満願の地。
88番札所へと向いていました

一巡目、お遍路の旅もあと一日。
80番台の札所に入ると、
なんだか私自身の気持ちも変わってきていました。
もともとこのお遍路の目的は・・・、
「主人の42歳の厄落とし」
だったのですが、
だんだんと、目的はなんだっていいのではないかと
思うようになってきました。
札所のお堂で、毎回の読経。
合掌し、お祈り。
ただただ同じことを繰り返しているだけなのに、
なぜだか気持ちは変化していく。
先祖供養や自分自身のためのお祈り。
家族のため。
もしかしたら、
もうすでに「在る(持っている)」ということに気づくための確認を
しているのかもしれないなぁ・・・と
思いました。
お遍路に来ることができている、ということは
それだけ時間も「ある」、ということだし、
お遍路をするだけのお金も「ある」ということ。
自分探しをする人だって、
時間とお金とお遍路をする体力と・・・。
どれだけ贅沢なことができているのか・・・ということに気づく、
ことが目的なのかもしれない。
そんなことを80番台の札所に入り
感じていました。
病気の母と一緒のお遍路でしたが、
歩けないわけではないし、食事ができないわけでもない。
お遍路をしたい

という志が持てているということは
とても幸せなことだよね・・・。
と、この旅で話した記憶があります。
母はこの時、お遍路が終わったら、
抗がん剤を始めようと決心を固めていたようでした。
誰だって怖いもんね・・・
お遍路だけじゃないけど、こういった貴重な経験は人を成長させてくれるんだなぁと
感じた旅でもありました。
次回は満願の地。
88番札所です。
読んでいただきありがとうございます
最後にご朱印です。
2013年12月15日から2015年5月31日まで、
四国八十八ヶ所霊場開創1200年記念スタンプを
納経帳のみに押していただけました。
同時に記念御影(カラー)も授与していただけました。
83番札所 一宮寺
84番札所 屋島寺
85番札所 八栗寺