朝から晴れています
風が強い・・・。ちょっと寒いかな~。
暖かくしてお過ごしくださいませ
今日からゴールデンウィークの方の多いのでは・・・。
5月2日と6日を休めば10連休の方のいらっしゃるようで・・・。
私は・・・。
教室が春休みなので5月8日までお休み~
長いのでどう過ごそうか考え中です・・・。
そんな連休初日に仕事の話。
少し長い話になるので、興味ない方はスルーを。
先日あったできごと。
私の生徒で、小学生か中学生の頃にいじめにあったりして不登校になり、その後高校は通信制でなんとかこの春卒業した子がいます。
少し心の病がある傾向で普段からひきこもりがちで、考えこんでしまうところがあり、、現在ピアノに対しても行き詰まり中といった様子。
でもピアノは本当によく弾けていて、一年前から私が担当していますがショパンの幻想即興曲もかなりの完成度で弾きこなせる実力があります。
「私にはこれしかないから」という言葉をよく発していますが、指導者グレードも取りたいと意欲もありました。
今の彼女はベートーヴェンのソナタを練習して腕が痛くなり、練習に行き詰まったからもうこれ以上練習しても上達する見込みはないと決めつけて、やる気を失っている状態。
一ヶ月前くらいのレッスンで私は「ずいぶん上達したからじゃ、新しい曲やろうか・・・」
と言ったのですが、彼女から意外な言葉が・・・。
「えっ、そうかな~。」
腕が痛くてやる気を失っているのにもかかわらず、まだ自分では満足いってないような言葉を聞いて、もう少しやれるのかなと思い、
「じゃ、もう少しがんばってみる ○○ちゃんならできると思うよ・・・。でもやってみてムリだと思ったら新しい曲のことも考えてみてね。」
と彼女の可能性を信じて、そう言ったものの・・・。
「先生がまだできるって言ったから・・・。わたしはもうムリなのに・・・。新しい曲っていっても何を弾きたいのかわからないし・・・」
自宅に帰るとお母さまにこのように話したそうです。
お母さまも行き詰っているし新しい曲を弾いて気持ちを入れ替えてもらえたら・・・と思っていたようなのですが。
腕が痛いのを我慢して無理して練習するのはよくないので、私は曲を替えるつもりで話したのですが、本人満足していないのならもう少しやれるのかな~と思い、本人の意思も尊重して満足するところまでやらせてあげたいという気持ちもあり・・・。
そんなことがあり、その日のレッスンは終わりました。
彼女本人も自分がどうしたいのかわからなくなってしまった様子。
普段からのマイナス思考がプラスされて深い穴にはまってしまっているといった状況のようです。
18歳を過ぎて、ある程度自分の意思が言えるお年頃に大人が「こうやってやりなさい」とか「この曲にしたらどう?」とか決めても本人がやる気がなければ続きません。
小学生の子供ならある程度大人が導いてあげることは必要ですが、そろそろ社会に出て行く年齢になって、大人があれこれ決めることではないと思うのです。
その後、数回レッスンをお休みし一度退会するという方向で話しが進んでいたのですが、やっぱり彼女本人が「このままやめてしまったら何も残らないからもう少し続ける・・・」
と言って、続けることになりました。
そして、数週間後レッスンに来た時の話。
ピアノの前に座るものの、テキストを開こうとしないので、
「来たけど、弾けないのかな~」
なら少しだけでも心の内を話してくれたらいいなぁと思い、
「ピアノ、続けるって自分で決めたんだってね
よく決断したね・・・」
と言うと・・・。
「やめたら、私には何も残らないから・・・」
と話したあと、
「でも、今まで自分で決めたことなんか一度もないかも・・・」
なんていうものだから、ちょっと驚きました。
小さい頃に、いろいろ心に傷を負って、ご家族の方もいろいろ悩んでいらっしゃったのかな。
この子にどうやって先のことを導いていけばいいのか・・・。
とても悩まれたのではないか・・・と思いました。
そして、今まで大事なことをご両親や祖父母さまが決めてこられたのかな~。
と私はその時そう思いました。
だから今になって、自分がどうしていいのかわからず、ご両親もそろそろ離れないといけないのかなと思っていらっしゃっるのかもしれません。
お母さまと彼女の間の会話からもそんなことがうかがえます。
私が何を言っても、「でも~」とか「もう何がしたいのかわからない」とかネガティブ思考連発で彼女自身が変わろうとしないと何もはじまらないので私は言うのをやめると・・・。
「もう今日は帰るっ」 と言って帰ってしまいました。
私はカウンセラーじゃないし、彼女の思考を変えるなんてできない。
ただピアノに向かえるようにしてあげるのが仕事なのでとにかく待つことにしました。
そして先日、彼女、休んじゃうかな~と思っていたらお母さまと一緒に来ました。
ここのところ、彼女がこのような感じなのでちょくちょくお母さまも顔を出してくださいます。
「今日は私は仕事が休みだからなんとか連れて来ました~。」 とお母さま。
先週あんな感じで帰ってしまったので今日はどうかな?と余計なことは話さずに様子を見てました。
そしたらテキストを開き弾こうとしたので、
おっ、弾けるか、今日は・・・。
と思い、いつもどおりレッスンをはじめました。
ずいぶんと練習しない日々が続いたので弾けない部分もありましたが問題のベートーヴェンもなんとか弾いてくれました。
正直なことを言えば練習してないブランクはどうしても埋められないのでボロボロの演奏ではありましたが、今日は褒めてあげたいと思い、よくやったねと言葉をかけました。
その後、これからベートーヴェンのソナタをもう少し仕上げるか新しい曲を決めるか話をしました。
やはり結論は変わらず・・・。
「次に弾きたい曲がない・・・。」
と。
クラシックのピアノ曲なんてたくさんあるし、彼女の家にはお母さまがピアノを弾かれるのでその影響でたくさん楽譜があるし、弾きたい曲がないなんて・・・。
結局、いろいろ話をしてベートーヴェンのソナタをもう少し練習することになりました。
彼女も悩んでいて出口が見つからない様子で、気分によって人にあたってしまうところがあるよう。
「人は完璧じゃないんだからできないことがあってもいいんだよ・・・。」
「そんなに焦って結論出そうとしなくてもゆっくりでもいいんじゃない」
「自分を褒めてあげることも必要だよ。」
と話をすると、
レッスンの最後で・・・「最近態度悪くてすみません・・・。これから気をつけます・・・。」
と彼女から少しだけ笑顔がこぼれました。
少し心を開いてくれたかな~。
これからは、自分で決断できるようになってくれたらいいなぁと思っています。
音楽は心を癒せるパワーがあると私は思っています。
この仕事を通して、日頃悩んでいることや心にひっかかっていることを少しでも軽くすることができたら・・・ピアノを通してみんなが笑顔になれるように心がけていきたい・・・。
長い記事になりましたが、読んでいただきありがとうございます
みなさまにも笑顔あふれる一日となりますように・・・
そして、素敵な連休になりますように・・・
あっ、今日は「昭和の日」かぁ。
GW初日・・・としか意識していなかったわ~
楽しい連休をお過ごしくださいませ~
昭和といえば、なにを思い浮かべる?
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