
私は、手が
「小さい」
です。
まぁ、身長も低いので全体的にコンパクトですけど・・・(笑)
手が小さくてイヤだなと思ったことは、
「ピアノで強い音が出ない」
ことです。
今までピアノをやってきて、やっぱり大きい手の方がいいような気がします。
でも、学生時代に習っていた先生も手の小さい方で、私の気持ちをすごく理解してくれました。
そして、手が小さい人向けのエチュードをたくさん与えていただきました。
そのおかげで、小さいなりに少しは力強い音も出るようになりました。
それでも、先生は私に、
「指を強くして力強い音を出すのも大切だけど、大きい手の人にはない細やかな動きを磨いた方があなたにとっての強みになるんじゃないの?」
と言ってくださいました。
音大では試験試験の連続です。
試験の課題もこの中から選んでみたいに曲集や組曲を大まかな範囲で指定されます。
その中から自分の得意な部分を活かせる曲を選択して弾きます。
リストやラフマニノフのようなオクターブが余裕な曲を得意とする人もいれば、ショパンやモーツァルトのように繊細な動きをパラパラ弾くことが得意な人もいます。
中にはどちらも得意ではないけれど、表現力が豊かな人もいるので、自分の強みは何かを早く見つけた人が成績がよかったような気がします。(それでも全体的に技術がバランスよくできてる人が上位にいきますが・・・)
私は、中でもショパンやドビュッシーが得意で練習していても楽しいので、先生にそれらの曲をたくさん教えていただきました

なので、今でも発表会の講師演奏でなぜかショパンやドビュッシーを選んでしまいます。
なんせ、ショパンは
「ピアノの詩人」
ですからねぇ・・・。
ロマンチックな曲ばかりで、どの曲もキュンキュンしてしまいます

今思えば、先生のその一言があったからこそ、今の私があるような気がする・・・。
そのくらい私にとっても大きな一言でした・・・

今日も素敵な一日になりますように・・・
