先日、若い歌を学ぶ学生くんに話しかけられた。名前は仮にヤング マリウス。略して、ヤンマリ。
ヤンマリ「最近、声楽どうっすか?」
七音「ぼちぼちー。ヤンマリ君は?卒業公演、役、決まったの?」
ヤンマリ「いやー、歌えないっす。こないだも、先生に、身体が使えてないよねー、って怒られたし」
七音「へー、身体ね。あたしも、よく言われるよ。身体感覚ないって。先生に全体重かけられて、まず歪みをとってストレッチから入るもんね。死ぬ。」
ヤンマリ「難しいっすねー。これからジム行って、トレーニングしてきますー」
なんて事ない会話。
これが、実は、次のお稽古の自分のテーマになるとは。
身体を使う。
歌って、身体が楽器だと言われるけど、楽器にあまり触れた事ない私は、楽器の生理、楽器の何たるかを理解するのにとても時間が掛かった。
今までの職業柄、そして、家系のギフトもあり、恐ろしく声帯が強いから、敢えて言うなら、元々の声も良いから(笑)、
それに頼って、喉だけでやってしまっていた。
もう、そこじゃない。
先生は、次の扉を見ている。
徹底して、喉の癖を矯正し、筋肉の使い方を教え、息を使わせ、身体の軸を作り、その力で音を出す。
自分の身体は、楽器だ。
トロンボーンだ!
BIG-HORNS-BEEだ!(米米クラブの方ね)
ヤンマリ君との会話を思うと大事なんだね。
もっと身体を使え、と言う先生はふつーに居るけど、どう使うのかをダンベル持ち出してまで、筋肉の動きを確認させながら教える先生はいないよな。
しかも、私が使えていない筋肉を的確に指し示す。
でも、そうでないと、このシロートのあたしが、ハイツェーのA(しかも、跳躍)なんか出る訳ない。
あたし、メゾだし。本来は。
うーん、点と点が繋がって、身体に落ちる瞬間、本当に楽しい。
◾今日の教訓◾
「高い音 出すなら 先ずは 身体から」
「高い音 出すなら 先ずは 低い音 」

