短答の勉強方法 | ムリと思ってもとりあえずやってみよ。意外に出来たりするから。~ハルのロースクールライフ~

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ハルのロースクール入学から新司法試験合格までの日々をつづります。


ども。ハルです。今日はちょっと毛色を変えて短答の勉強方法を。




いきなり勉強方法の記事を書くなんてお前どうした?って思うかもしれませが、そこは気まぐれということで。




まず、前提として過去三回の短答式試験の結果を。



1回目:110点(憲法33点、民法43点、刑法34点、約5600番)

2回目:130点(憲法32点、民法56点、刑法42点、約2600番)

3回目:129点(憲法33点、民法61点、刑法35点、約1300番)




というものです。




2回目、3回目では勉強方法をほとんど変えていないので、「この方法をとれば130点程度は取れるかもしれない」ぐらい気持ちで読んでくださったら幸いです。




まず、使用教材。

これは各自の一元化テキスト(僕の場合はアガルートの総合講義テキストと論証集)、基本書、判例六法、体系別の過去問集(辰巳、Wセミナー、真法会どれでもいいです)。

これらを使っていきます。



で、実際に勉強を始めるわけですが、いきなり過去問を解いてください。



ここでいう「解く」とは、試験本番の時に解くスタイルで解いていきます。要は消去法を使ってもいいですし、答えがわかったら次の問題に行ってください。これで過去問集の1周目を早く終わらしてください。



解いたあと、解説部分を読んでその問題で出てきた条文と判例を判例六法にマーキングをしていきます(ちなみに、僕は条文へのマーキングは黄色いマーカー、判例へのマーキングはピンクのペンを使っていました)。また、判例六法の余白に知識を書き込んだり、場合によっては付箋を貼り付けたりします。



これにより、判例六法を開いただけで短答に出題されたことがある条文・判例かそうでないかがわかるので、判例六法を素読をする際のメリハリをつけることができます(人によっては出題された年度と何問目に出題されたかについてメモしている人もいます)。



また、解いたあと、一元化テキストと基本書を確認し、一元化テキストに載っていない、あるいは記述が薄い事項について基本書に書いてあったことを一元化テキストにまとめていきます。これで短答プロパー知識も一元化テキストで確認することができます。



これらの作業をしながら過去問集の1周目を行います。



1周目が終わると、次は過去問2周目に入るのですが、2周目以降の「解く」は、1周目とは異なります。



1周目は試験本番と同じスタイルで解くのですが、2周目以降は問題の肢ごとに解いていきます。要は肢別本と同じスタイルで解いていきます。


また、肢ごとに解くといっても、単純に正誤を解くのではなく、なぜ「正」なのか、なぜ「誤」なのかという理由付けも併せて解いていきます。


また、その正誤の答えにつき、条文が出てきたら当該条文の趣旨、判例なら当該判例の理由付け、も答えられるようにしてください。


このように、趣旨から考える癖を付けていきます。また、肢ごとに解く際、間違えた肢に×、△を付けていきます。


×は正誤自体が間違っていた場合、△は正誤は合っていたが、理由付けが間違っていた場合、もしくはたまたま正解した場合に付けます(もちろん、×や△が付いた問題につき、その都度知識を確認することを忘れずに)。


これで最後まで解き終えたら、2周目は終了で、3周目に入っていきます。


3周目は×、△が付いた肢を解くのですが、前日に1周目の時にまとめたテキストと判例六法を予習として読みます。やはり、×や△が付くというのは知識が足りないということなので、予め予習をしておきます。


×、△が付いた肢を解くのですが、また間違えたりしたら×、△を付けていきます。最後まで解いたら次は4周目です。



4周目は2回連続で×、△が付いた肢を解きます。この際も、予習を忘れずに。



4周目までが終わったら、2周目~4周目までをもう一度繰り返します。



2回目の受験の際、2度目の4周目が終わった時が辰巳の模試の直前期で、その時の模試の短答は120点を超えていたので、「まぁ、本番は大丈夫だろう」と思いました。



また、時間配分等の練習のために模試の後、年度ごとに時間を計って解き、全年度解き終えたら気になる肢だけ見直し、その結果本番では130点でした。



今年に関しては、短答は前日にその日に解く分野を加工したテキストと判例六法を読み、次の日に肢ごとに解くということを繰り返した結果、129点でした。



このように、短答で一度失敗しても上記の方法で130点程度の点数を取ることができました。



短答に苦手意識がある方はこのような方法で勉強してみてはいかがでしょうか。



ではまた。