ひと“耳”ぼれのシンガー1 | りんこのブログ

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7月5日。CD+DVDが発売になる。

しばらく、彼の音楽から離れていた。

情報のチェックも、予約も忘れてたあせる

ここで、彼のことを話題にするのは初めてだ。


私が彼の存在を知ったのは、およそ11年前の晩秋のこと。

Mステで、すっごく楽しそうに歌っている姿をみて

なんだか、体中に電気が走ったかのようだった。


そのころ、私が勤めていた会社は、朝から晩までずっと有線がかかっていて、

こっそりリクエストしたりする人もいたし、気になった曲がかかると、

「今、xxチャンネルでかかっている曲のタイトルと歌手名を教えてください」

なんて問い合わせをしている人もいたっけ。


普通なら考えられないけど、音楽を聴きながら仕事が出来る会社だった。


当時は、曲名や歌っているグループ・歌手名は知らなくても

イントロがかかるだけで口ずさめる曲がいっぱいあり、

流行っている音楽には事欠かなかった。


そんな中で偶然テレビをつけ、たまたまチャンネルを合わせた、

それが、私と彼(の音楽)との出会い。


確か「Love in the sky」だった。


画面の中の「美しい」男性。

有線でもよくかかる曲。

画面の中で歌うその人は、「歌うこと」がココロから好きなのだ…

と伝わってくる。


こうして、一瞬にして私は、彼の虜になった。

そしてその人の顔と名前が一致し、その存在が忘れられないものとなる。

米倉利紀


名前は見たことがあった。

「ヨネクラトシキ」と読むのだと勝手に思っていた。

顔もどこかで見た気がする…。

何かの雑誌で、デビューアルバムの頃の写真が掲載されていたことを思い出した。

キャッチコピーがあったはずだ。たしか、

「スキャンダラスは美しい」だったような…。


私が彼に目覚めた頃、すでに8枚のアルバムを彼は世に出していた。

気になったらまっしぐらになる私。

彼の「音楽」求めて、CDショップを探し回って買い漁った。


どんなタイトルのアルバムが出ているかを自分で探す方法を知らず、

また、注文するとか、全然考えないで、見つからないなら「別のショップへ行こう!」

ただ、彼の音楽を求める私の気持ちだけが、私を突き動かしていたっけ。


インターネットをしている人も今ほど多くなく、

携帯は高くてPHSを持っていた頃の話だ。


私は、子供の頃は自分が演奏者の立場で音楽に接していたため、

音楽は好きだったけれど、歌詞がある音楽ではないものに

触れることが多かった。


そんな状態だったから、私の音楽の楽しみ方は

同じ世代の人たちとはちょっと違っていたかもしれない。


それが、自分が演奏する。聞かせる側の立場ではなく、

聞く立場に徹することになった。


彼の歌を聴くことが日常に組み込まれていった。

朝起きて1,2曲。

通勤時にずっとMDウォークマンで聴く。

寝る前にバラードを…

そんなふうに四六時中、聴き続けていくうちに

彼をデビュー当時から知ることができなかったことを

とても残念に思ったものだ。


彼の歌を聴いて、私はこういう音楽が好きなのだ、と

初めて自覚した。