先日新年度の町内会の班長さんがご挨拶に見えました。
「17年振りだと初対面のようなものだから自己紹介します
ね」から始まって生まれ年、元勤務先等々。にこやかに語 り始めました。
そして一呼吸置いて、「君はゴミ問題の話しを聞いておるかね?」人の名を挙げるのも、好ましくないので「巷のうわさ程度です」と答えて置きました。すると分かり易い説明をしてくださいました。
「家は直接は関係ないのですが、どなたにもゴミ問題が悪化するまでのプロセスを話していただけませんでした。でもね、班長さん、公社の規定があるのですよ。皆さんは忘れてしまったのか、巻き込まれないようにダンマリを決め込んでるのか私には計り兼ねるのですが。」
「それは何かね?」「家の前がゴミ集積所に決められて
いる家の譲渡価格を安くして販売したのです」
「えぇ?集積所は市の土地だよね。私有地を貸しているんじゃないぞ」「はい、市の土地ですが、家の前を人の往来が多くなる。烏に荒らされる可能性や臭い等も含めて永久に住宅環境にご迷惑を掛ける事があるかもしれないのをひっくるめての理由だそうですよ」「ああ、そうか。俺は勘違いしてた。何で市の土地なのにみんなが騒ぐのかと」
「それを無視していつのまにか場所を替えてしまっている地区があるようなのです。私は親の相続なので、住んでいない時期もあり、全体像を的確に把握していない可能性もありますが、揉めるなら規定通りの原点に帰れと言いたいのです。また、公社がクローズしてしまったので、記憶が薄れる前にそのことをきちんと町内会で明文化する必要性もあるかと思っています。」
「あんたと今日話しが出来て良かった。一挙に疑問点が晴れました。あんたは一を聞いて十を知る人だね。」
「そんな・・・。私が話したなんて名前を出さないでくださいね。話題にするときは”入居時の取り決めです”とおっしゃってください。そこをよろしく。」
「また、何かあったらよろしくお願いしますね。」
「私で、お役に立てることがありましたら、
いつでも、どうぞ。出来ましたら楽しいことで。」
いつになく饒舌な私がいて、自分自身で驚きました。
初対面でしたのに、オープン・マインデェドでした。
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