写真逆さまですみません
今日は👆この本の感想を書きたいと思います
この本の筆者は、
夕方ニュースとかのテレビ記者さん
妊婦のたらい回し
っていう言葉が一時期問題として取り上げられていましたが、その時期にその問題を取材された方です
妊婦のたらい回し
がなぜ起こっているのか?って根元を辿っていくと、NICU(新生児集中治療室)が満床であるが故に妊婦を受け入れられない、また、未受診妊婦の飛び込み出産もNICUを満床にさせる原因であるというお話です
そこから、NICUを実際に時間をかけて取材された筆者
取材の導入では妊婦のたらい回しがなぜ起こるのか?、NICUはどういう運用をしているのか?ってことなんだけど、取材を進めていたら筆者の中ですごく重いものを背負った気持ちになる出来事が。
それが、上記の本の主題ともいえる
NICUでずっと一生を過ごす子どもとの出会い、看取りの現状
夕方のニュースだけでは語り尽くせなかった内容が書かれた本です
私自身はNICUで看護師として5年働いてきた経験があるので、筆者の書かれていることに対して少し違和感に感じることもあったのですが、
そういう風に捉える人もいるのだなっていう感じで流して読み進めていくうちに、涙ナミダなみだ、、、
NICUでお子さんを育てるご家族の思い。NICUで働いていた時に出会った子どもたちやご家族のことも沢山蘇ってきて、更に泣けた
NICUで働いていた時には、子どもはいなかったから本当の意味で寄り添うことは私にはできてなかったなっていう反省がすごくあるんだけど、
その反省点も込みでまた働きたいと思ってる。
この本に出てくる主人公とも言えるかなえちゃん
写真も載ってるけど、すごく可愛い
この子が亡くなる時も取材してるんだよね。
でも、亡くなるのを待ってると思われたくないっていう筆者の葛藤、気持ちもすごく鮮明に描かれてて、なるほどなって思った
ただ、ご家族にとって筆者とのコミュニケーションは救いにもなってたんだろうなとも思った。
NICUの看護師ってめっちゃ忙しいの
だから、すごく落ち着いてる日以外はご家族としっかりと話し合ったりご家族のケアをする時間は皆無
息子がNICUに入院した時、すごく忙しそうだなっておもう一方で、孤独というか寂しさも感じたんだよね。家族って、NICUに子どもが入院してると普通より楽だと思われがち。でも、実際には搾乳を1日何回もして、産後なのにパジャマじゃなくて毎日着替えて化粧して面会に通う。
これだけでめっちゃ負担
兄弟がいれば尚のこと大変
NICUに息子が入院して初めて痛感した。
そんな時、自分の話をしっかりと聞いてくれる筆者のような存在は絶対にありがたいと思うし、NICUを退院できる見込みのない子の親なら尚更、気持ちの整理をする場になると思う
我が子を看取った方の話を聞く機会も働いていた時はなかったから、こうして本を通して聞くことができて良かった。
もっとこれから沢山の本を読んで、どんどん人の気持ちのわかる人間になりたいと思える作品でした
では、もう寝ます!おやすみなさい💤