元カレの会社に行く車中にて
![]()
だいたいカレの思惑はわかるのです。
だてに
年も一緒にいない。
それにアタクシは営業です。知らない人と会って、会ったばかりのその人と、
人っきりで、密室の中で
時間程度の打ち合わせをする日々
それを毎日やってれば、自然と相手がどういうタイプの人間か、分析できるようになってくる
「混んでる金曜日の山手線に乗せたくない」
それが理由で会社に連れて行かれた。それもあると思う。私に他の男がピッタリくっつくのがイヤみたいで、一緒に電車に乗ると自分の胸にあたしが収まってるのをこの人は好むから。
でも、カレはホントは
人っきりになりたかっただけ。そのためにワタシを会社に連れて行った。それを理解した上で気付いてないふりをする。それが大人の振る舞いだと心得ている。
車中では、いくつかの話をした。
カレと私の共通の知り合いの社長さんの話とか![]()
その社長の口ぶりを真似して言ったら元カレは爆笑して、「あの人がそう言ってる姿が想像できる
」とはしゃいでいた。
会社倒産のニュースの話や、失業率の話。
つい先日、ウチの顧客が破産した話をすると、カレの知り合いの会社もグループ全体で倒産したらしい。いつになったら景気は回復するんだろうね![]()
そうした話が終わる頃、ワタシの顔を覗き込んでは相変わらずニヤニヤしてるカレに「なに?きもいから
」とキツめのコトバを浴びせても「だって可愛いんだもん
」とにやけている
車内でもワタシの手を離さず、信号で止まればキスをしてくる。
「次の乗客にしゃべられるよ
」と小声でたしなめる私![]()
「またそのネックレスつけてるの?
」
元カレの前につきあってた人にもらった
万円のフォリフォリ。
元カレにもらった![]()
万のティファニーはあたしのジュエリーボックスでお留守番![]()
「ワタシの友達が、ワタシは派手に見えるって。ネイルも持ち物も高価で金のかかる女に見えるから、若い男は“おれの手には負えない”って声かけづらくなってるって言うから
アタシ自身はただのビンボー人だし、ブランドもん買うよーな人間じゃないから。身の丈にあった女にみえるようにね」
「なに言ってんの
全部Vittonで固めてるのに、ネックレスだけそんなのしてたらおかしいでしょ
」
「全部Vittonなんかじゃありません
通勤Bagだけでしょーが。」
「全部じゃない
キーケースも手帳もエピでしょ」
「それだけでしょ
パスケースも財布もふつーにカジュアルなものじゃん。第一ね、キーケースや手帳なんて、人前で出しませんから。常にBagの中だから見えません
」
「おれその財布気に入らないんだよなー。思い出した。前の彼氏にもらったもの、まだ使ってるんだもん」
「気に入ってるんだからいいでしょーよ。もう
年ぐらい使ってるね」
「マリアステラのBagやめて財布にしよっか?」
「やだ
マリアステラがいい。Bag少ないからバッグがいい」
「そっか。ま、あれは普段どこにでも持っていけるもんね。じゃあマリアステラと財布両方にしよ
それならいいでしょ?」
「財布はいいよ。これで」
「だめ!財布も買う」
「・・・
ばか・・・」
「![]()
」
この人はこれが狙い。私に高いものを持たせて、自分不在のときにも自分の存在をアピールしたいの。実際、これは効力を発揮する。
サンと食事に行ったときにいわれた。「前の彼氏、ふつーのサラリーマンじゃないでしょ
」って。結局そのままフェードアウトしていったものね。
会社について
元カレは早速仕事につく。
何にでも興味関心をもつアタクシはじっとしていない![]()
新規契約と解約の一覧表を眺めてみたり、社員の机をみて回ったり
そんなアタシをちらちら見ながらカレは「りりチャン座ってな」と声をかけるけど、無視して散策を続ける。
カレのBagが開けっ放しでおいてあったから、しゃがんでそこに入ってたファイルを取り出してみた。
カレは「なにしてんのー
もう、仕事終わらせちゃうから大人しく座っててください」と言ってBagを自分の足元へ取り上げた。
「あー
隠した
あやしくない
見られて困るものでもあるんですか![]()
」
「違うでしょ
アンタほっとくと、また俺の定期いれとか盗むからでしょーが」
えへ![]()
そうでした
アタクシ、前に「お前なんかとお揃いの定期入れなど持ちたくない」と言って彼のBagから定期入れを盗んだことがありました
アタシとお揃いのものをカレにプレゼントしたもの。だから盗んだっていうか、返してもらっただけ。
カレはその後、 「りりがくれたものなのに。。。ない!どこ!?おれの定期入れ
返してよ
」と探してたけど「いいじゃん。もう電車乗ってないんだし
」と言ってしばらく返さなかったんでしたね![]()
カレの仕事が片付くまで、ワタシはワタシで自分の仕事の文字校正をやりました。
普段、ワタシの仕事風景なんぞ見れない彼。遠くから写真撮ってました![]()
「ほんと頭おかしいんだけど
やめてください」
「だってなんか可愛くて
」
「あのね・・・
こんな文字校してるとこ可愛くもなにもないんですけど」
「りりはいつだって可愛いの。しってる?おれのりりの写真ストック、数ギガあるんだよ
」
「・・・・・ (きもすぎる・・・) 」
「ギガってわかる![]()
」
「・・・メガの上ね。。。」
「そ
すごいでしょ![]()
」
「よーっし
終わったー
」
絶対こっちくるだろうなぁって思って文字校続けてると、案の定歩み寄ってきた。
もうわかるんだよね、この人が次どういう行動取るか、とか何て言い訳するか、とか![]()
私の後ろまできた彼は、後ろから私を抱きしめて「りり、ほんときれいだよ」と言って私の首筋にキスをした。
こいつ
またワタシにキスマークつける気だっ![]()
「ちょっと![]()
やめてよ
痕つけないで
」
「つけないよ。ただキスしたいだけ」
「ほんとかよ・・・
もうやめてね、前の消えなくてかなり困ったんだから」
「だいじょうぶ」
この大嘘つきめ(怒)
しっかりついてんじゃねーか
(怒)
最悪
明日マミコとパピコをお迎えに行こうと思ってたのに・・・
やっぱり油断もすきもありゃしない、あの男![]()
「なんなの
あんたこの
週間ワタシに何の連絡もよこさず、彼女と楽しく過ごしてたんでしょ
えっちもバリバリやってさ、欲求満たされてるはずだよね
こういうの、彼女に対する浮気行為だよ
わかってんの
」
「えっちなんかしてないもん
もうずっとりりとしかしてない
」
「んなことあるワケないでしょ
同棲しててえっちしないワケがない
あたしとはもう終わってんの
だからこの
週間何にも言ってこないわけだし、私が行きたいって言った隅田川の花火も彼女と行くんでしょ
全部知ってんだからね
blogにだって『嫁』って書かせてるのだってちゃんと見てるよ
」
「悪いけど、ほんとにしてないよ。おれ今書斎に布団しいて寝てるから。隅田川はごめん・・・」
「そういうことできる神経がわかんないよ
あんたの行動なんか全部予測できるんだから。今日だってこんなことして“りり大好き”なんて言っておいてさ、アタシが家
つく頃見計らって電話
かけてきて、“これでもうワタシからはメールも来ないな”って状態にしてからメール拒否するんでしょ
もうわかってんだからね
」
「ごめん・・・でもバツがわるくておれから連絡なんてできないじゃない・・・こないだのってハッキリ言って逆ギレでしょ?おれの・・・・」
「そうでしょ
逆ギレ以外の何モノでもないわ
わかってんなら自分から謝るべきなんじゃないの
悪いのはそっちなんだからさ
」
「ごめんなたい・・・
あまりにもばつが悪くておれから連絡できなかったんだもの・・・Skypeもあがってなかったしさ・・・怒ってんだなって思って。。」
「は
Skypeあがってたけど
後輩チャンと会話してたし
そっちでしょ、あげてなかったのは」
「時々あげて“いるかな?”って思ってみてみたけど、いつもりりいなかった
」
「メールでも何でも謝る方法はあったでしょ
」
「ごめんなたい・・・許してください・・・
」
「甘えてんじゃないよ・・・
だいたいさ、アタシがメール打たなかったら、神宮の花火どうする気だったの
あたしが行かないから彼女と一緒に行って、またアメブロでも書いちゃうつもりだったんでしょ
で、そこにまた“嫁”がコメント書いたりしてね
ほんと最悪なんですけど
」
「神宮はりりと行くためにチケット取ったんだよぉ
りりが今日メールくれなかったら、りりんち
にチケット送って、当日会場で待ってるつもりだった
」
「ばかじゃないの
きもいから
」
「だって神宮はりりと行きたかったんだもん。あそこはりりとの思い出だから
」
「それより謝るのが先でしょ
あなたが悪いんだから。だめだよ、そういうの・・・」
「はい、ごめんなさい・・・」
そこまで話して私たちは会社を出た。
カレは
月で解約になるお客さんの停止作業のため、作業場へ。
ワタシはカレに
万円もらってタクシーで帰宅。
「今日はお酒飲んだから、明日の午後以降に検査してみな?多分だいじょうぶ(デキてない)だと思うけど」
「・・・・」
「聞いてる
」
「・・・・」
「どしたの
」
「・・・なんでもないよ」
「なに
言ってみ
」
「なんでもないってば![]()
」
「また泣いて・・・どうしたの
」
「・・・・ワタシは・・・ワタシはずっと過去から動けていないんだよ・・・時間は流れているのに、私の気持ちは過去から変わってない。ずっとあの頃のまんまで・・・」
「考えるなって。。。わかってるから。考えないようにするの!もう二度と起こらないから」
たぶん、このとき、元カレはワタシが前回妊娠したときのことを、そして泣きながら手術に向かったときの事を私が思い出してるんだと勘違いをしたんだと思う。
悲しい過去。
でも、そうじゃない。このときのワタシの涙は、その事実のフラッシュバックではなかった。
「ちがう。それを言ってるんじゃない・・・」
「なに?」
「いいよ、もう・・・」
「いいなよ?なあに?」
こういうときの元カレの声はひどく優しい・・・・
いつまでも聞いていたいぐらいに・・・
意地をはって、強がっている私の心を溶かす力を持っている。
この声が、この包まれている感覚が、いつまでも私を捕らえて離さないんだ。
「昔・・・つきあってすぐ・・・私の娘が欲しいと言ったでしょ。私に似た女の子がほしいんだって。。あのときは、あなたも私も、お互いが子供をほしいと思ってた。一緒の方向みてたんだよ。そう言って
年後、あの子がデキて・・・それまでもその時も私はずっと同じことを思ってて・・・あの事が起きてから
年経った今でも私は同じことを望んでて・・・・。でもあなたはいつからかそうじゃなくなった。“大丈夫”って、今回も妊娠してないかもしれないって私も思うけど、まったく望まれてないって知るたびに、あの頃との違いが・・・」
「ちがうって!」
「・・・!?」
「おれ、ずっとりりとの子供ほしいって思ってるよ。今だって思ってるよ
あの時だって思ってたけど状況がまだ整ってなくて(離婚が成立してなかった)、だから仕方なくそうしたのであって、望んでなかったわけじゃないよ
」
「うそだ・・・」
「うそじゃないよ
」
「う そ だ !!
」
「うそじゃない。おれね、りりとおれは結婚する運命だって思ってるの。だってこんなに長く一緒にいて、それでもまだお互いにこんなに大好きでね。そうだと思わない
見て?りりといるときだけ、目の痙攣も収まってるでしょ
」
「うそつくな
そんなの信じない
あたしと結婚望んでる人がわざわざ離婚成立してから別の女を囲うか
しかも
度も。。。本当に望んでたら望む方向と別のことなんてしない
しかもいまだに別れてないし
望んでるなら・・・」
「わかってる!わかってるよ。りりの言いたいことはわかってるの
ちゃんと理解してるから
それはおれがホントにバカなだけでね、何故だかそういうことをしちゃうんだけど、でもおれはりりと一生一緒にいることを望んでるんだよ」
「あんたホントは別れる気なんかないんだよ」
「あるよ。時間をかけないとそうできないだけ・・・」
「あんたさ・・・そう言っておけば私がいつまでもアンタを待ってると思ってんじゃないの
」
「そんなこと思ってないよ・・・」
「あたしの友達にも話したんだから。そういうくせに休日になれば必ずメール拒否するって。友達、何て言ってたと思う
“別れる彼女のために本命の彼女のメールを拒否する
それはないわ
本当だとしても、都合のいい女として扱われてると思って当然jだよね”って言ってたよ。あなたのやってることは誰が聞いたって理解できないんだから。そういう行動がある以上、信じろって言われたって信じないから」
「わかってるって・・・ちゃんと自分でも理解してる。 ね、りり、土日はBアドレスにメールしておいで
そしたら拒否しないから。ね?そうしなよ。ちゃんと返事もするし。ただね、おれはなるべく波風立てずに終わりにしたいの。それだけわかって
」
「ふんっ
また私が裏のアドレスなんだ
本命だって言うのに・・・別に土日にメールなんかしませんからいいです
あんたは私と付き合ってること誰にも言ったことないし、私と付き合ってることを恥ぐらいにしか思ってないんでしょ
わかってますから
」
「なに言ってんだか・・・
経営者交流会ではりりがおれの彼女だってみんな知ってるよ。●●サン(←さっき出てきた、私とカレの共通の知り合いの社長さん)が、交流会で 『○○(←元カレ)の彼女が来てさー』 って話したんだってよ
」
「
じゃあアメブロの“嫁”コメントとか、あたしが書いてると思われてんじゃないの![]()
」
「あ・・・・」
「“あ”じゃないよ
恥ずかしい
アタクシは、あーゆうくだらないアピールしませんから
みなさんに訂正しなさいよ
“あれは別の女だ”って
あんたが言わないなら●●サンにアタシが直接言ってやるから
ま、二股するような男だってバレますけど![]()
」
「はいはい・・・
わかった
Bアドレスにメールしておいでね」
「しらなーい
じゃぁね~」
そういってタクに乗り込んだあたし。
もちろん、私が家に着く頃を見計らって、カレは電話
をしてきました![]()
誰とでも仲良くなれちゃうあたしは個タクの運転手と話に花が咲いて、彼からの電話に気付かなかった
ケータイ
みたときには既に着信が
回入ってた![]()
「りり~
出ないから心配したよ
」
「大袈裟だよね
よく言うよ、
週間何も連絡とってないくせに![]()
」
「そりゃ会った日は、気持ちも高ぶってるし、愛情もいつもに増してあるでしょ
だから」
彼はいつものように「愛してるよ」といい、渋る私に「愛してる」と言わせて満足して電話を切った。
私はそのあとすぐBアドレスに本当にメールが届くかどうか、検証のためにメール送信をした。
ちゃんと届いたようだった。それを確認して私は眠りについた。
翌朝、
に起こされた。
元カレからだった。
「おれ返信しようとしたら、おれが拒否されてたけど
」
「あ、そ・・・はい、わかりました・・・
(←寝起き)」
「解除してくださいね
おやすみ
」
そうして、起こされてトイレいったら、Blue Dayの初日![]()
ドタバタLIFEです、まったくね![]()
つづく![]()
