2012年春キャンプ、終わってからずいぶんたってしまいましたが。

ちゃんと報告をしようと思います。


2012年、3月17日、18日
海の中道青少年海の家

参加人数
自閉症・広汎性発達障害の子ども達
小学生9人、中学生6人、計15人(男子12人、女子3人)
ボランティアの大学生46人(途中参加含む)
社会人スタッフ・学生OB、6人
総勢、67人!もう、カオス!


朝、ベイサイドプレイス博多埠頭に集合。
学生達もなれたもので、担当の子どもがきたらすぐに駆け寄って挨拶をする。
子どもの今日の様子を聞いたり、荷物の受け渡しをしたりしてもらってる間
私は参加費と療育手帳をあつめて船の切符を買いに。
団体割引と手帳の割引を使うのでちょっとややこしい。

時間になったら乗り場の前に並んでもらう。
船が目の前に見えていて、今から乗ることが分かっているので
みんな大人しく並んでいる。
待ちきれなくて、こっそり進もうとしてる子もいたけど
こっそり行っても丸見えだからね。

60人以上の団体で乗船。
真っ先に乗り込んで、船の2階に上がって外を眺めているあさひ。
ちょっとかっこいい。

船の中では思い思いの場所に座ってすごす。
2階に上がったり、窓際で外を眺めたり、テーブルに本を広げたり。
お気に入りの地図を広げているたくちゃん。
んで、国道○号線、とか言ってる。
はじめて参加するたいきはちょっと落ち着かない様子。

15分の船旅のあとは海の家まで徒歩。
途中、ハイテンションになったあさひが道路に飛び出して危なかったらしい。
私は見ていなかったのだけど、あとで学生が報告して来た。
ちゃんと報告してくれる学生たちが頼もしい。
ビデオには、学生にがっつり怒られているあさひが映っていた。

けっこう歩くので、大きな荷物は車で別ルートで運んでいる。
んで、子ども達はわりと身軽な格好で歩いているんだけど
首から手提げバッグをさげて歩いているゆうき。
中身はぬいぐるみ、複数。
どうやら、心の友らしい。
ママが「ひとつだけにしなさい」というのを聞かず、自分でしっかり用意したらしい。
かわいいね、ゆうき。

落ち着いて歩いていく子は半数くらい。
突然走り出したり、立ち止まったり、学生達は振り回されながら歩いていく。
海浜公園内を歩いていくので、道から外れて芝生を走っていくこともしばしば。
目に入った遊具に向かって走り出したり。
英語が得意なたくちゃんは学生にクイズを出していた。
「フォレスト、日本語で!」とか。
学生達は大変です。

数年前は全員が到着するのにずいぶん時間がかかったけど
最近は大して差が開くことなく到着できる。

海の家に到着したら、荷物を運んで入所式。
独り言を言っていたり、寝転がったりしてる子もいるけど
それでも全員がホールの中で座っている。
きちんと座ってはないけど、きちんと並んでもないけど
15人がそろってるんだから、それでいい。

荷物を整理したらお昼ごはん。
食堂に行って、全員の準備ができるまで、ごはんを目の前にしておあずけ状態の子ども達。
学生がとめてるんだけど、それでもみんな、ちゃんと待って
こうへいの「いただきます」にあわせて、全員でいただきますをした。
キャンプを続けてきて、出来るようになった、ちょっとした奇跡。

とはいえ、みんなすんなり食べてくれるわけではない。
偏食やこだわりがあるので、ほとんど食べられない子もいる。
学生達は、自分の担当の子がごはんを食べてくれた、というだけで喜んだりする。

ふと見ると、ゆうきが短パン姿になっている。
食堂に来る前に着替えたらしい。
「ゆうき、寒くないの?」と聞くと
学生が「これ、海パンなんですよ。なぜか着替えるんです」と。
え?海パン?なぜ?・・・謎。

あとからママさんに聞いた話だけど
ゆうきは夏のキャンプで水遊びがとっても楽しかったらしく
キャンプといえば水遊び、と思っているようで
海パンと、心の友のぬいぐるみだけ自分でしっかり用意したそうです。
かわいいなあ、ゆうき。


つづく。