神様は時々すごいタイミングで思いがけないことをしてくれる。

今日の午前中に処方箋を持ってきた患者さん。

あれ、この名前、知ってる。
待合室を確認。
背の高い男の人が母親と一緒に座っている。

なんと、シャボキャンに来ていた、もと子どもでした。
もうすっかり大人。

待合室に出て行くと、お母さんがすぐに気づいてくれた。
「覚えてらっしゃいますか?」
「ええ、ええ、あら、ここで働いてたんですか~」


とてもとても懐かしい再会。

だって、私が現役の学生のときに中学生でキャンプに来ていた人だもの。
最後に会ったのは彼が20歳くらいの頃、
もう社会人だったけどむりやりキャンプに参加してくれたとき。
あれから10年くらいがたっています。


今は近くの作業所でお仕事しているとのこと。
今日は熱があってお仕事を休んだのだけど
いつも行ってる病院がたまたまお休みで
こちらに来たそうです。


「こういう子だから違う病院ってなかなか行きにくくて・・・」
って、そうですよね。
大きくなっても、やっぱり苦労はあるようです。

「あの頃がやっぱり楽しかったわね、大変だったけど、楽しかった」
「またキャンプとかあるといいんだけど」

ええ、ええ、やりましょう、OBキャンプ!
これはもうやるしかなくなってきました。


で、本人は、私がお母さんと話してる間中うろうろと歩き回り
棚においてあったバンドエイドを持ってきた。

ああ、そうそう、バンドエイドを貼ったりはがしたりが好きな子だった。

「え?買うの?まだうちにあるよ?」
それでもバンドエイドを差し出す彼。
(ほとんど言葉はなくて、筆談する子です)
お母さん、仕方なく買ってくれました。


薬の説明を始めた頃にはもう待てなくって外へ出ようとし
外と中を行ったりきたり。
急いで薬を渡して
急いで連絡先を交換して。
ああ、相変わらずだ。


「会えてよかったです!Nさんにもメールします!」
と言って、おかあさん、走って追いかけていきました。



地域で生きる。

嬉しい再会ではあったけど
以前と同じ「親子」の姿に複雑な気分。


処方箋を確認したら、彼、32歳になってました。

うわー。もうそんなか。
意外と年、近かったな。
あの頃のキャンプメンバーで一番年長だったもんな。





やろう、キャンプ。
旅行のような、すてきなキャンプ。


できることを、やろう。