初夏の陽気をうかがわせる20℃近い気温。

原爆記念資料館のそば、

広島市街を一望できる中心地にある

水色の高層ビルの最上階に会場はある。

 

 

 

 

エレベーターでほどなくしてあがると、

すぐ会場のエントランス。

 

ホテルの会場のような落ち着いた雰囲気。

入口すぐには石鹸彫刻と、

30周年記念写真集扱う物販スペース。

その隣にライブ会場の係が受付を開始。

予約順で氏名を読み上げられ中に通される。

 

入口からまっすぐ進むと

正面奥に背面がガラス張りのステージ。

右側にはグランドピアノもあったけど

この日は使用されることはなかった。

手前にテーブル席が並ぶ。

日が長くなり、まだ開場直後は傾く日差しが

室内に差し込む。

 

19時過ぎ。

ほぼ定刻通りに、ステージ左手から出口雅之さんとサポートメンバーが登場。

出口さん、少しヒゲを伸ばした最近お気に入りの帽子に黒シャツというスタイル。

 

「こんばんは。もうちょっと経ったら(夜景が)キレイに見られますね。

わー、瀬戸内海だ~」と、

ステージの背面、ガラス越しに広島の街を指さして客席に語りかける。

 

 

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※会場の方に許可いただき、撮影しました。

通常、演奏中はもちろん、無理ですが終演後でもステージだけでも

写真は撮影すること自体がNGだっていう、けっこう厳しいところが多いんですよね。

感謝です!

 

 

客席もテーブルのある着席スタイルでしたが、演奏する側も椅子に座って、

中央に出口さん、左手にギターの浅井さん、右手にパーカッションのななこさんという3人編成。

 

浅井さんとアイコンタクトして

暮れ行く街をバックに始まったのは

【もう誰も愛さないなんて言わないと誓う】

口笛がバラードのせつなさを引き立てる。

 

赤い棒状のマラカス2個を片手に【Happiness】を歌唱した後。

「どうも今日は広島に久々にやってきました

前に)ライブやったのはグラスバレーの頃かな。

ちょっと覚えてないくらい久しぶりですごく新鮮です。

懐かしい気持ちです。今年は30周年ということで

(最後の公演まで)楽しみにしています。

おいしいもの食べれるといいですね…ね、浅井君。」

 

隣の浅井さんに話を振る。あまりゆっくり見て回る時間はないようで、

ご当地グルメは明日の新幹線で福岡公演のための

移動時間での駅弁がお楽しみ、のようなことを話して、

「今日の流れを説明すると…」と、やや恒例となった

2部編成のライブであることを明かし、

「ちょっと休憩して、お酒飲んで、後半はワーッと盛り上がれたらいいなと思っております。

あ、(客席の後ろを指さしながら)一緒にソープカービングの素敵な作品もあるので

見ていただいて…」と、この日の物販ブースで販売している

ソープカービングの作品の購入を促し客席の笑いを誘い、【RIVER】へ。

 

※ウインドチャイムのイメージ写真

 

ウインドウチャイムのイントロで優しく始まる【太陽のしずく】に続く。

スローでゆったりしたナンバーに知らずと体が揺れる。

 

「どうもありがとう。【RIVER】がFUN HOUSE時代、【太陽のしずく】が

スーサイドスポーツカー時代の曲ですね。」と曲説明。

「次の曲は夜景が似合わなくもない曲(笑)」との紹介の後、

ギターソロが印象的アレンジの【Marie】に。ここでスタンドからマイクを出口さん自らが外し、

目を閉じて想いを歌詞にさらに強く吹き込むように歌う。

個人的には君はもういない、というあたりの歌い方がツボ。

バラードは出口さんの声の良さをじっくり味わいながら聞くことができるのが魅力の一つ。

 

少しテンポの速いアレンジで始まった【飛行船】。

歌詞に登場するアドバルーン、実際に見たのは数えるほどしかないけど、

あの姿を思い描いてさらに歌詞の世界に深く浸る。

※アドバルーンイメージ写真

 
 

 

出口雅之初期作品は特に独特の歌詞に現れた世界観も魅力。

 

曲の余韻が会場に広がる中、に浸りながら

浅井さんがギターネックにカポをはめて曲のイントロを弾き始める…

 

※カポのイメージ写真

第一部最後の曲となる最新曲のバラード【-Shi -o-ri-】。

 

浅井さんのギターをBGMに30周年記念に発行された写真集の話題に触れる。

出口さん自身初となる写真集を照れ隠し混じりの

「おじさんの写真集(笑)」と表現しながらも

「この曲はいつも皆さんに支えられてることを考えながら作った曲です」

静かに語ると歌い始めた。

1音ずつ空間に溶けるように広がる音と歌声を満喫して

第一部が終了。

 

気付くと外は深いネイビーの闇に包まれた夜景が広がっていた。

 

出口雅之、広島公演 後編に続く

 

 

Liveのセットリストは出口さんの記事で確認を