「出口雅之STATION TO STATION~movin' on live」
2014年7月19日大阪。
前半のバラード部分の後、
10分の小休憩を挟んだのち、笑顔でステージに戻ってくると、
機材を再びいじり始める出口さん。
「真夜中の透視図」のイントロがかかる。
が、いつしかそれもゲーム音のような特徴ある
デジタルな音に変わり「MOON」に。
吠えるような、挑むような前半とは違う力強い歌い方。
同じVOICETRONを使用してもシンプルなのに、
雰囲気が変わることに興味が湧き、ひきつけられる。
そのまま途切れることなく「TRUTH」、そして「EDUCATION」
「砂漠の少年」とグラスバレー時代の曲に続く。
ここで後半初のMCタイム。
5月に行われた仙台公演のライブ後、ライブハウスの事務所に
顔を出しに行く際に体格のいい会場スタッフと二人で
狭いエレベーターで移動する際に、
実は出口雅之ファンで「果てしない夢を」のCDにサインを
頼まれたこと。
今回のツアータイトルにかけて駅ごとの高低差の違いに注目して
新たな発見があったこと。
利用しているメガネの話(ライブ中も用途に合わせて交換してた)や
ブログ、リクエストのことに話題がどんどん広がる。
歌だけでなく、MCの話題も幅が広くて、興味深い。
「STAYING HEAVEN」「MYLOVER」と終えて、再びMCに。
SEの波の音に触れて、「海行きます?」
パタゴニアの海水パンツが3年前に買ったものでも
着ることができるといううらやましい体型自慢。
年齢を重ねていくことで几帳面になったこと。
また、昔、甲子園球場まで友人と青春18きっぷで
高校野球を見に行き、スタンドにいるはずの応援団が
試合終了まで来なくて空席だったという貴重な試合と、
その球場近辺でプールで飛び込んだ際に
コンタクトレンズを紛失したという想い出話を披露。
これまた、クールなイメージとは違う一面に親近感が湧く。
すっかり打ち解けた雰囲気の中、ソロ名義のアルバム「EGOIST」に
収録されている「COOOL」へ。
ノリの良さに自然と手拍子が客席から広がる。
その勢いのままリズムに乗って「白い旋律」に。
心地よい空気の中、ここで、本編終了。
ステージを再び後にする出口さんを見送ると
場内には名残り惜しい雰囲気が漂い、手拍子とアンコールの声が響く。
ほどなくして、アンコールを求める声に応えて出口さん再登場。
「(配線)直していい?」と断りを入れると機材の配置を少し修正した後、
ここで、立って。と合図をして、
「SPYDISCO1」がスタート。
待っていたとばかりに立ち上がると、体を揺らして音に応える観客。
「SpeedOfLife」では天に届くように腕を振り上げ一体感を味わう。
そして「Good night」に。
再び、着席し、じっくり浸る。
労わるかのような、やさしく語るようなバラードで締めくくられ、
LIVEは終了。
時計を見ると19:00。
2時間弱の内容は思ったより早く過ぎました。
その後、ライブの興奮冷めやらぬ中、
帽子に、白い半袖シャツ、白いストールを首に巻いた
ステージの衣装のまま、客席に出口さんご本人が登場。
近年音楽活動と並行して力を入れている
石鹸彫刻の実演会が開催。
地方公演はライブとセットで
石鹸彫刻の販売も実施するスタイル。
出口さんを囲むように観客が見守る中
椅子に座りながら、ナイフ一本で器用に彫り続けながら
時折、周囲に工程を見せて説明する。
周囲の質問にも和やかな雰囲気で受け答えする出口さん。
j実演自体は10分程度なのだろうけど、
見入ってしまう。
作品購入者には出口さんとのツーショット写真という
特典もあり、こちらも盛況のうちに終了。
長い音楽活動の中からセレクトされた楽曲と
一度でいろんな面も見れるこのライブは、
出口雅之ベストライブと言えるものだと改めて思いました。
大阪に続いて、翌日は名古屋。
その後、東京とLIVEは続くけれど、機会があれば
一度は是非見てほしい内容です。

