「出口雅之STATION TO STATION~movin' on live」


2014年7月19日大阪。

夕立があったものの、真夏の30度。

日差しは遠慮しない、という空模様。


阪急梅田駅から1つ先にある「中津」駅改札を出てすぐ、

正確には線路下、高架下50Mほどの進んだ場所にある

ライブハウスが本日の会場。


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昨年の12月に続いて2度目の地方遠征。

迷うことなく到着。


開場時間になり、中に入ると、テーブル席が行くつかあり、着席スタイル。

ステージの前には長机があり、

出口さんご自身が作られた石鹸彫刻の作品が陳列。

正面には、シルバーの機材が中央に一台据えられていた。



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友人と歓談しながら待っていると、ついにライブ開演5分前に。

すると楽屋から

『あと5分で始まるよ』という内容のブログ記事を、

出口さん自ら撮影した顔写真付きの更新。


期待を胸にステージを見守っていると向かって左から静かに登場。

中央の機材を前に立つと「こんばんは」と挨拶。



サングラスをはめ、新幹線で新大阪までやってきたこと、

会場の最寄駅までタクシーを利用した際に

どうやらこの周辺ではBBQで利用できるスポットがあるようで

運転手から尋ねえられたことを話した。


会場の空気が少し和んだところで、

サビから始まったのは「瓦礫の詩人」。

紫のライトに浮かびあがる出口さん。


今回は打ち込み形式で、一人、機器を操作しながら

独自の世界を作り上げていく。

シンプルな音で、オルゴールのような繊細さの中に、

バスドラムの音が低音で体に静かに響く。さながら鼓動のような感じ。


「ありがとう」の言葉を述べた後、オレンジのライトに切り替わり、

「甘いKissKiss」。

事前に募集されたリクエストの中にもあったように、

スローテンポでささやくような歌い方がどこか色っぽいく、

そのまま「夕凪」に続く。


3曲続いた後で、機材調整をしながらMCへ。

会場が阪急電車の高架下という立地条件から時折、電車の通過音。

そして、SEの波の音が混ざりあい、海岸沿いの踏切がある夏の光景が頭によぎる。


今回は2部構成でVOICE TRONという機材を使用したもので

(バラードソングが前半、演奏するという事前告知がありました)

『こんな感じで前半続くので寝ないでくださいね』と客席に語りかける。


その後、今夜は大阪泊りだけど、一人きりで予定がないと会場の笑いを誘い、

十三(大阪の地名らしい)でかつてグラスバレーのメンバーと来たことや

行く頻度は少ないけど、カラオケに誘われることがあり、持ち歌を選曲されて

歌う時は座っていると歌いにくいけど、カラオケに誘われた席で立つと

周囲に「何、やる気になっているの?」と見られるのも恥かしいので、

着席して歌うけど、素知らぬ風を装いつつ、

真剣に歌って実は汗をかく…ということがあるとか。


再び、ライブ後の予定のことになり、

『今夜は一人だからヒトカラ(一人でカラオケ)に行こうか。

それともパブに行こうか…。え、熟女パブ?(笑)

もうこの年だと若い子に話を聴いてもらってもね~。

色々聞いてもらいたいんですよ』と、

意外な一面があることを自ら話して、聞き入る観客、

会場の空気はさらに短い間にグッと距離が近くなったような感じ。


まったりした雰囲気の中、

恋の続きを探して♪の部分から始まったのは、「こわれながら美しくなれ」。

そして、事前のブログでヒントがあったリクエスト曲「SKYSCRAPER」に。


ここで再び、MC

サングラスを外しながら

「作品を夜中に作ることが多いのだけど、

歳のせいか、作りながら寝ちゃうんですよ」と、

笑いながら、石鹸彫刻の作品に

突っ伏して寝る真似をして見せる出口さん。


リクエストされた楽曲に対して

『(もともとが)早いテンポの曲は遅く歌うのは難しい』と言いながらも

リクエストされた曲に対する観客の思い入れやエピソードを知ること、

「その人の人生の一部に自分の歌もあるんだなと思うとうれしいですね」

としみじみ語っていた。


「Marie」「River」としっとり続き、前半の「バラードパート」が終了した。



後編に続く。


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