2009年8月31日、東京。
6月のワンマンライブ以来、私にとって今年二度目となる渋谷の街にいた。
折しも大型台風が関東地方に上陸しようとしていた。
おなじみの渋谷駅ハチ公口の交差点を、今日は傘の群れが行き交う。
今回のお目当ては、藤重政孝とミシマの初インストアライブ。
会場となるAppleStoreまではここから5分ほどの距離。
だが、激しい雨に、すでに足元はじっとり濡れ、強い風でより肌寒い。
19:10
予定時間より早くたどり着いたが、すでに開場していた。
この気候、客を待たせるスペースがない店側の判断で繰り上げたようだった。
入口からまっすぐ。正面奥の階段横のスペースに機材が並ぶ。
早くもその<ステージ>には、ギターなどのチューニングをするミシマのメンバーの姿が見られる。
逸る気持ちを抑え、知り合いの顔を見かけ、足早に中に入る。
傍に寄ると、ステージは観客との間は2メートルくらい。ポールで区切られただけの簡単なものだった。
手を伸ばせば触れるのではないかと思う、近距離。
少ししてからステージ向かって右手のドアから藤重政孝が姿を現す。
全員での音合わせがスタートした。
軽く10分程度で終わったが、待ちわびていた観客からは歓声が漏れる。
『このあとインストアライブをやるんで見てください』と藤重が挨拶すると、ミシマのメンバーも合わせた5人とも一旦、ステージを後にした。
19:40
サウンドチェックを間近に見たことで、すっかり場内は活気づく。
本番まで、20分。待ち遠しい。
19:59:30
ついに照明が少し落とされ、期待に胸が高鳴る。
司会の呼び声とともに、再び拍手の中、ステージにミシマのメンバー4人が登場した。
ピンクのギンガムチェックの半袖と白シャツにパンツスタイルの嶋田(Vo.G)。
一目を引く、まっ黄色いプリントの着いたTシャツとトレードマークのサングラスのume(RAP)。
白のタンクトップにパンツといった1番夏らしいスタイルのBIG.D(RAP)。
濃いピンクのパンツと薄い緑色のTシャツのSEIJI(Vo.G)。
<SummerDayz>のポスターの中から抜け出たような衣装だった。
ミシマのバンドリーダーである嶋田の軽いMCとメンバー紹介後、<MY HOMETOWN>を演奏。
彼らの活動拠点でもある故郷に対しての想いがやさしいメロディとともに胸に染みる曲。
曲とともに場内を暖かい空気が包む。
その雰囲気の中、嶋田の呼びかけで藤重とミシマのプロデューサー、DJ MELTDOWNが入れ違いにステージにあがる。
薄いグレーのTシャツにジーンズ、片手には三島のライブでも愛用していた星条旗ストラップのギターを携えていた。
まずは丁寧に台風到来のさなかに駆け付けた観客に礼を告げると、<波>のイントロが流れ出す。
朗らかな表情から、精悍な顔付きになり、マイクに向かう藤重。
並行して活動している俳優業と楽曲制作。
数日前には、別のイベントライブに出演。
かなりタイトなスケジュールをこなしていたはずなのに、伸びやかに場内に響く声と、姿には疲れが微塵も見えない。
曲のリズムに合わせて、ゆらゆらと身を委ねる観客。
時折、それを見ては微笑む。彼自身が好調な波に乗っているようだった。
曲が終わると再びミシマのメンバーを呼び込む藤重。
すっかり気心の知れたメンバーとのMCは、一体感すら感じられるほどアットホーム。
最年少のメンバー、SEIJIを囲んでのトークや藤重の変化球トークを絶妙に返す嶋田。
口数は決して多くはないumeとBIG.Dは個性を感じて実に楽しかった。
そんな中、イベントタイトルにもなっている<SummerDayz>が、嶋田とSEIJIのハイトーンボイスで始まる。
すかさず入るumeとBIG.Dのラップ。
今日1番のテンションの高さで、辺りは盛り上がる。
藤重の歌うサビで、観客個人が持参したタオルを勢いよく回す。
最後のサビではスタンドマイクを観客に向けてさらに煽るシーンもあった。
大盛りあがりのまま、イベントは無事終了した。
たった3曲、トークは短めだったが、かなり充実していた。
手土産にいただいた、iTunesの無料カード三枚とサイン入りポスターを抜きにしても、帰り際の満足そうな観客の表情にそう出ていた。
会場入口を振り返ると、気付けば激しかった雨もやんでいた。
台風のさなか、快晴とはいかなかったが、イベントの成功と合わせて考えると快挙、と言える。
晴れ男、Mr.サンシャインとしての記録も更新されたようだ。
夏のしめくくりに相応しい思い出となった夜だった。
6月のワンマンライブ以来、私にとって今年二度目となる渋谷の街にいた。
折しも大型台風が関東地方に上陸しようとしていた。
おなじみの渋谷駅ハチ公口の交差点を、今日は傘の群れが行き交う。

今回のお目当ては、藤重政孝とミシマの初インストアライブ。
会場となるAppleStoreまではここから5分ほどの距離。
だが、激しい雨に、すでに足元はじっとり濡れ、強い風でより肌寒い。

19:10
予定時間より早くたどり着いたが、すでに開場していた。
この気候、客を待たせるスペースがない店側の判断で繰り上げたようだった。
入口からまっすぐ。正面奥の階段横のスペースに機材が並ぶ。
早くもその<ステージ>には、ギターなどのチューニングをするミシマのメンバーの姿が見られる。
逸る気持ちを抑え、知り合いの顔を見かけ、足早に中に入る。
傍に寄ると、ステージは観客との間は2メートルくらい。ポールで区切られただけの簡単なものだった。
手を伸ばせば触れるのではないかと思う、近距離。
少ししてからステージ向かって右手のドアから藤重政孝が姿を現す。
全員での音合わせがスタートした。
軽く10分程度で終わったが、待ちわびていた観客からは歓声が漏れる。
『このあとインストアライブをやるんで見てください』と藤重が挨拶すると、ミシマのメンバーも合わせた5人とも一旦、ステージを後にした。
19:40
サウンドチェックを間近に見たことで、すっかり場内は活気づく。
本番まで、20分。待ち遠しい。
19:59:30
ついに照明が少し落とされ、期待に胸が高鳴る。
司会の呼び声とともに、再び拍手の中、ステージにミシマのメンバー4人が登場した。
ピンクのギンガムチェックの半袖と白シャツにパンツスタイルの嶋田(Vo.G)。
一目を引く、まっ黄色いプリントの着いたTシャツとトレードマークのサングラスのume(RAP)。
白のタンクトップにパンツといった1番夏らしいスタイルのBIG.D(RAP)。
濃いピンクのパンツと薄い緑色のTシャツのSEIJI(Vo.G)。
<SummerDayz>のポスターの中から抜け出たような衣装だった。
ミシマのバンドリーダーである嶋田の軽いMCとメンバー紹介後、<MY HOMETOWN>を演奏。
彼らの活動拠点でもある故郷に対しての想いがやさしいメロディとともに胸に染みる曲。
曲とともに場内を暖かい空気が包む。
その雰囲気の中、嶋田の呼びかけで藤重とミシマのプロデューサー、DJ MELTDOWNが入れ違いにステージにあがる。
薄いグレーのTシャツにジーンズ、片手には三島のライブでも愛用していた星条旗ストラップのギターを携えていた。
まずは丁寧に台風到来のさなかに駆け付けた観客に礼を告げると、<波>のイントロが流れ出す。
朗らかな表情から、精悍な顔付きになり、マイクに向かう藤重。
並行して活動している俳優業と楽曲制作。
数日前には、別のイベントライブに出演。
かなりタイトなスケジュールをこなしていたはずなのに、伸びやかに場内に響く声と、姿には疲れが微塵も見えない。
曲のリズムに合わせて、ゆらゆらと身を委ねる観客。
時折、それを見ては微笑む。彼自身が好調な波に乗っているようだった。
曲が終わると再びミシマのメンバーを呼び込む藤重。
すっかり気心の知れたメンバーとのMCは、一体感すら感じられるほどアットホーム。
最年少のメンバー、SEIJIを囲んでのトークや藤重の変化球トークを絶妙に返す嶋田。
口数は決して多くはないumeとBIG.Dは個性を感じて実に楽しかった。
そんな中、イベントタイトルにもなっている<SummerDayz>が、嶋田とSEIJIのハイトーンボイスで始まる。
すかさず入るumeとBIG.Dのラップ。
今日1番のテンションの高さで、辺りは盛り上がる。
藤重の歌うサビで、観客個人が持参したタオルを勢いよく回す。
最後のサビではスタンドマイクを観客に向けてさらに煽るシーンもあった。
大盛りあがりのまま、イベントは無事終了した。
たった3曲、トークは短めだったが、かなり充実していた。
手土産にいただいた、iTunesの無料カード三枚とサイン入りポスターを抜きにしても、帰り際の満足そうな観客の表情にそう出ていた。
会場入口を振り返ると、気付けば激しかった雨もやんでいた。
台風のさなか、快晴とはいかなかったが、イベントの成功と合わせて考えると快挙、と言える。
晴れ男、Mr.サンシャインとしての記録も更新されたようだ。
夏のしめくくりに相応しい思い出となった夜だった。