穏やかでもあり、爽やかでもある印象を持つ薔薇の花です。

 

 

 ジュビレ ドゥ プリンス ド モナコ(Jubilé du Prince de Monaco)と名付けられ、モナコ公国元首の即位50周年記念に捧げられています。

 命名された原語はフランス語で、"Jubilé"には、重要な出来事から25年、50年、60年、75年経った時の記念行事などを指す意味があるそうで、即位50周年金婚式という意味合いでも不自然な単語ではないようです。

 対応する英語は"jubilee"ですが、25年間を表す時、日本語で「四半世紀」というように、欧米諸国でも日本でも25年間や50年間という年数は一つの節目なのだと感じます。

 

 モナコの国旗が赤と白の二色で成る事と薔薇の花びらの発色が赤と白に分かれている事と関連しています。

 

 

 ややグラデーションを成しているように見えますが、花びらの淵の方だけが赤色を発している色合いが穏やかな印象を与えているように感じます。

 

 単色の品種も情熱的で魅力的ですが、私は二色に分かれてグラデーションを形成している品種がお気に入りです。

 

 

 【本日のピアノへの取り組みについて】

 

 ・バッハ インヴェンション全15曲

 ・バッハ シンフォニア第11番 ト短調

 ・ダカン かっこう ホ短調

 (ここまで各1~2回ずつ通しただけ)

 

 ・ショパン エチュードOp.10-4 嬰ハ短調

 ・ショパン ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調 

 ・ショパン スケルツォ第1番 ロ短調

 ・その他(スケール・アルペジオ・半音階)

 

 ダカンかっこうを練習し始めて6日目、インテンポで1曲通すとまだどこか右手の音抜けが有ります。

 タッチが浅い事が原因なのではなく、楽曲の一部を覚えていないのか、楽曲を改竄して素知らぬふりをしたり、まさにカッコウが托卵する時の状況です。

 この曲も含め、似たような音型ばかりが続く楽曲では、音楽が進むにつれどんどん速くなっていくので、テンポをコントロールする事が必要なのですが、約2分間弱その集中力を保つ事が意外に難しく、苦戦しています。

 気付いたら四分音符=138を超過する速度になっていて、忙しそうな印象を拭えないので、速めの楽曲のテンポをコントロールしながら約2分間最後まで演奏する練習を兼ねてこの楽曲に取り組もうと思います。

 

 本件と関連して、暗譜についてですが、未成年の頃には何ら苦労せずにできていたはずの暗譜が大人になってからは意識しなければできなくなりました。

 1週間以上寝かせていたショパン ノクターン第5番 Op.15-2暗譜は保持できた状態でしたが、その背景として、暗譜が完成するまでに約5ヶ月間要していた事を考慮すると、成長期とは異なり、大人になってから暗譜しようとすると時間(=反復練習)を要するのか、それとも取り組んでいる楽曲が成長期の頃より構成が複雑になっているのか、要因について考えています。

 

 暗記力単体について考慮すると、私の場合は未成年の頃よりも25歳前後の頃の方が優れていた気がしますし、20~25歳頃に初めて習得した事はその後も持続して記憶され、ところどころ忘れていてもすぐに修復が可能です。

 

 やはり、一度ブランクを作ってしまうと修復が非常に難しい可能性が高いです。

 

 

 スケルツォ第1番 練習記録】

 

 ◆旋律と運指について

 ロ長調に転調した中間部の旋律の音色について考えた時、最初に右手の跳躍を無視して弾き易い指で音のイメージを作り、次に全ての音を奏でる事を考慮して運指について考えました。

 

 

 私がロマン派の内声が多い楽曲でよく使う練習方法なのですが、最初に全ての音を出してイメージを作るのはメカニックスキルが追い付いていないため敢えて避け、跳躍云々については考えずに弾き易い指で音のイメージだけを作っていく方法を採っています。

 第340小節の赤枠で囲んだFis音を右2でとった方が次の小節に繋げやすいのかもしれませんが、ずっと記載通りの指使いで練習してきたのでこのまま1でメロディーを奏でていこうと思います。

 そこで、この楽曲に限らず、旋律を5のみ(もしくは1のみ)で弾く必要性がある楽曲で音色を損なわずに済む奏法を探究中です。

 

 この部分こそ、集中力を保つ事が試されるので、やはりピアノには集中力がキーワードとなってくる気がしてなりません。