学校教育法で定めるところの教育現場でも、習い事でも、先生に「ありがとうございました」と言う教育が施されていると思います。

 

 そこで、たまには薔薇の花のように棘の有る事も述べたいと思います。

 

 

 この「ありがとうございました」と言う習慣を礼儀として教え続けた結果、全く有難くない先生の家族の話などの雑談だけで終わるピアノのレッスンに対しても「ありがとうございました」と述べる事となり、退室の礼儀の形骸化が進んでいる気がしてなりません。

 

 生徒のピアノの練習成果を見る事を拒絶し、生徒からスケールや半音階・アルペジオなどの基礎練習をみて頂く事を依頼されてもあれやこれやと理由を付けて断り、先生の武勇伝からメルカリの販促など、ピアノのレッスンとはあまり関連が無さそうなトークショーを繰り広げられても、「ありがとうございました」と述べるのは、教育の形骸化(レクチャーレス)に拍車をかけるだけである気がしてなりません。

 

 私自身は、礼儀作法の一環として、毎回、「ありがとうございました」と言葉を発してお辞儀をして退室しておりましたが、有難いのはレッスン室を清潔に保ってくださっているスタッフの方々や定期的にピアノの調律をしてくださっている調律師の方に対してであり、先生の雑談の内容や話し方に対してではありません

 

 敷地内を出る時に「ありがとうございました」と言葉を発していたのは、受付スタッフの方々の雑務に対してであり、「レッスン内容が有難かったです」と云う意味ではありません

 

 実際、マナー違反かもしれませんが、レッスン内容へ不審な点を抱いた時には、下手に出ずに受付に直接申し出た方が良いかもしれません。

 

 ただ、講師自身が遅刻した言い訳を受付スタッフ達に高圧的に言い訳している光景を見ると、力関係が、

 講師>表に出ている受付スタッフ全員

 なので、何を言っても「さっきの時間そんな事した覚えはない。この生徒が嘘を吐いている。」とはぐらかされそうですが。