希望する者を誰でも入会させるのではなく、生徒の状況を見て、自分の指導力の及ばない者は入会自体お断りするのが、受講生・講師お互いにとって不快な思いをせずに済む方法なのです。
体験レッスンや6ヶ月間の試行期間(正規の受講料を徴収する)を経て、在籍7ヶ月目に先生と共に選曲したにもかかわらず、楽曲演奏の指導をせず、私にピアノを弾かせないよう躍起になっていらっしゃいました。
講師が指導できなかったのか("ability"の不足起因)、指導する気がなかったのか("motivation"の不足起因)、まだ追究できていない段階では有りますが、指導しなかった・生徒の練習成果を確認しなかったと云うのは事実です。
お伺いした情報によりますと、講師の方は、レッスンの時間不足("time")を指摘していらっしゃったようですが、毎回のレッスン時間と、発表会という期限("limit")についてはお互い把握済の状態で選曲を行ったのですから、私が提示した曲の中で、限られた時間の中で期限に間に合わないと判断した場合、選曲NG(指導お断り)を突き付ければよいだけのことです。
そもそも、雑談を控え、レッスン開始直後に生徒にスケール1調と練習した楽曲をピアノで弾かせ(合計所要時間4分程度)、演奏に於いて何が不足しているのか、フィードバックしながら次のレッスン計画を立て、完成度については期限を考慮しながら妥協していけば済むだけの話だと思うのですが…。
各パート毎に95%の完成度を目指すのではなく、65%未満の箇所が発生しないよう全体のバランスを見ながら、生徒の弱点を徹底的に指導すればよいのは音楽の素人にとっても明白な事です。
楽典の知識が不足しているのであれば、お勧めの本のタイトルを告げ、読んでおくように宿題を出せばよいだけでしょう。
読んで理解できなければレッスン中に質問を受け付ける形式を取れば、個別指導形式の真価を発揮できます。
このような基本中の基本ができていなかったため、指導方法・時間管理のポイントについて、私から課長代理の方にお伝えしておきました。
「先生」に助言を致すのは、釈迦に説法かもしれませんが、実際、レッスンの時間不足("time")についてご指摘いただいたため、上述のような返答を差し上げました。
自分の指導力の及ばない事柄に関しては、潔くお断りするのが得策です。
一旦引き受けてしまうと、後が大変な事になります。
個人教室とは異なり、大手音楽教室の場合、講師も個人事業主として契約している場合が多いですから、お断りできなかったからには、何らかの社内事情が有ると私は推定しております。
トラブル防止のため、正式に入会手続きをする前、体験レッスン担当の講師の方に、手が小さいだけでなく、短縮症により第三関節の位置が通常と異なることも告げ、実際に私の両手をお見せしたので、自分自身で問題と認識している事項を後出しした訳ではありません。
これを機に、経営母体・生徒(顧客)・講師の三者間の在り方を見直し、地域教育を正常化させていきましょう。
可能でしたら、本社へご報告し、全国レベルで労働契約について見直し、徒(いたずら)に新規顧客獲得の数値だけを追い求めるのではなく、教育の質を向上させるため、講師側も遠慮なくお断りできるよう、環境を整えていきましょう。
そして、レッスンに関しての時間管理に自信が無いのであれば、講師の方も生徒に相談してみてはいかがでしょうか。
案外、大人の生徒の方がその方面については長けている場合も有ります。