美容院や歯医者では従業員の方々と問題なくコミュニケーションを図る事ができるのですが、音楽関連に於いては私の率直にお伝えした「要望」が虚偽だと勘繰られてしまう原因は何なのか。
昨年から、習い事をする目的について、しばしば先生から婉曲的にお尋ねされていました。
私は体験レッスン時に全て率直にお伝えしたはずなのですが、何度同様のやり取りを繰り返しても、私の真意をお伝えする事ができなかったようです。
理由の一つとして、私自身が自らの「要望」を最初に率直にお伝えしている事が挙げられるのではないかと思います。
何かをお伝えする際、結論を先出しして「裏を読まれて面倒なやり取りを短縮する事」を防ぐ伝達方法は、あまりにも不自然すぎると感じられる方もいらっしゃるのかもしれません。
二つめの理由は、このような「要望」を挙げる者が非常に稀有なのではないかと云う事です。
三つめの理由は、美容院や歯医者などで虚偽の「要望」をお伝えする顧客・患者はほぼ存在しないのに対し、音楽関連の習い事や交渉事に関しては、それまで対応した相手の申告が額面通りの言葉の意味するものではなかった事がしばしば有ったと云う関係者の方々の経験則により、猜疑心を抱く癖が付いているのではないかと云う事です。
上記三点の理由が考えられるのですが、自ら伝えようとするよりも、自分が問われた時に即答する方が信じて頂く事が容易なのかもしれません。
私の性格上、趣旨をゆらゆら揺らしながら面倒なやり取りを続けるよりも、結論を率直に述べる方式を採択したいのですが、これでは正確に伝える事自体難しいのだと学びました。
1を述べると1正確に受け取って頂けるコミュニケーション方法を希望している方は意外に少ないのかもしれません。
【本日のピアノの練習について】
・ハノン 9~14番
・バッハ インベンション第1~15番
・バッハ シンフォニア第11番 ト短調(暗譜済)
(※ここまでそれぞれ1~2回通しただけ)
・ショパン エチュードOp.10-4 嬰ハ短調(暗譜済)
・ショパン ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調(暗譜済)
・その他(スケール、アルペジオ、半音階、その他)
本日、ショパン ノクターンOp.15-2を声部ごとに横に丁寧に練習していきました。
そこで、何故か「小犬のワルツ(Op.64-1)」の最後の左手の和音を毎回両手で弾いている現実に気付きました。
小学生の頃からその指使いは変えていないと思います。
私の中では「当たり前」だと認識していた事が、実はマイノリティなのではないか、この可能性についても考えたいと思います。
本日はメトロノームに忠実にハノンをリズム変奏無・有で練習しました。
振り子式のメトロノームは、電子式の物よりも拍を刻みやすいので、この理由について考えてみると、意識していないようでメトロノーム本体が視界に入っているからではないかと思いました。
物事について、使いやすい物が何故使いやすいのか、一つ一つ理由を追究していくと、私自身の行為について無意識のうちに行っている事が発覚するので非常に面白いです。