やや攻撃的な陽射しが頬を突き刺すのを感じながらも、雲の様子から視覚的に秋を認識した日でした。

 

 

 先日から私が出場する予定だったピアノの発表会の件について記していましたが、記事内容が曖昧なまま纏まっていないので、概要を記します。

 

 

 今年2月上旬に発表会に出る予定で先生と選曲を行い、正式に曲が決定したのが今年3月、発表会は今年10月(来月)の予定でした。

 運営側の手違いで申し込み不備となり、発表会に出られない事が判明したのが今月上旬、その真相詳細が判明したのがその約1週間後でした。

 

 特に私は真相を突き止めた事により声を荒らげたりクレームを申し出た訳ではなく、通常のお問い合わせのような口調で真実を追究しただけなので、運営側とは、発表会に出られない事の真相が判明してからも穏便なやり取りが成立しています。

 

 まだ今月も来月も在籍する予定(退会の申告期限の関係により)なので、発表会の件はさておき、通常通りレッスンに通っています

 …と言うのも、特に退会勧奨を受けていた訳ではなく、単純に運営側の発表会出場に関する手続き不備があっただけだったのです。

 

 発表会出場不可の旨、告げられてからも、私としては今月通常通り残り2回のレッスンに通っていたのですが、受付の側を通り過ぎる時にいつものように「こんにちは。本日も宜しくお願い致します」と挨拶する(レッスン室に入る時に先生に対してだけでなく、敷地内の従業員全員に挨拶するのが「普通」だと思い、一年間挨拶し続けていました…)と、やはり余所余所しい反応…。

 やはり退会勧奨だったのかと思ったのですが、レッスンでは先生に私の演奏のどのようなところが至らないのか質問し、何事も無かったかのようにピアノを教えていただきました。

 

 この「残り2回」のレッスンにより、技術が上がった箇所もあり、音楽的な理解も深まり、通常通り通って良かったと思いました。

 

 考えてみれば、私は特に疚しい事をした訳ではなく、怒鳴ったり長々電話して問い詰めたりした訳でもないので、通常通りレッスンに通えば教わるべきものは教わる事ができるのだと云う事が判りました。

 

 この事から、何か理不尽だと感じた事や、一時的な勘違いや思い込みにより猜疑心を抱いた事があったとしても、冷静に次の行動について前向きに話し合いを進めていけば、表面上だけかもしれませんが残りの在籍期間中の関係性を継続する事ができ、行き違いはあったものの、相手に嫌な印象を最小限に留める事ができるのではないかと思います。

 

 肝心な、他の方の演奏を聴きに行く件についてですが、入場自体別用紙にて事前申し込みが必要だとの事で、その別用紙を配布されていなかったので、今回は残念ながら鑑賞する側にもなる事ができませんでした。

 

 こればかりは「ご縁が無かった」諦めるしかありません。

 

 

 そこで、私自身、今回発表会に出場する事を決めた理由を振り返ってみると、先生からのお声掛けを頂いたからと云うのもありますが、過去の自分を超えたかったからと云うのが一番の理由です。

 

 元々、ピアノを再開した理由も明確で、過去の自分を超えたかったから過去にやり残した事に悔いが残っていたからと云う趣旨のもので、評価基準や満足度に関与する項目が全て過去の自分との対比に関連しています。

 

 率直に言ってしまえば、私がピアノに取り組む際、「現在の他人」の入る隙は無く、常に過去の自分との闘いを繰り広げているのです。

 このようなスタンスでピアノに取り組んでいるが故、人前での演奏をするとすれば、過去の私を知る人が聴衆の中に居なければ意味がないと云う事になります。

 

 

 私がピアノに取り組んでいる目的については、このようなスタンスに至ったきっかけを記すと第三者のプライバシーを克明に記す事となるのでこの程度に留めておきますが、一つ明確に言える事は、私は音楽が好きでピアノに取り組んでいる訳ではないと云う事です。

 私は音楽が好きでも音楽に興味を持っている訳でもない事が明確になりました。

 もっと言えば、ピアノが好きではないのかもしれません。

 ピアノに取り組む理由について、一言で言ってしまえば「執着」です。

 ただし、それはピアノに対する執着ではありません。

 しかし、この目的を真の意味で達成する為には、バレエでも絵画でもスポーツでも無意味で、必ずピアノでなければならないのです。

 

 

 【本日のピアノの練習について】

 

 ・ハノン 8~14番

 ・バッハ インベンション第1番 ハ長調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第2番 ハ短調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第3番 ニ長調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第9番 へ短調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第4番 ニ短調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第7番 ホ短調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第8番 ヘ長調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第12番 イ長調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第13番 イ短調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第11番 ト短調 

 ・バッハ シンフォニア第11番 ト短調(暗譜済)

  (※ここまでそれぞれ1~2回通しただけ)

 

 ・ショパン エチュードOp.10-4 嬰ハ短調(暗譜済)

 ・ショパン エチュードOp.10-12(革命) ハ短調(暗譜済)

 ・ショパン エチュードOp.10-5(黒鍵) 変ト長調

 ・ショパン ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調

 ・その他(スケール、アルペジオ、半音階、その他)

 

 ・バッハ インベンション第15番 ロ短調

 ・バッハ インベンション第14番 変ロ長調(暗譜完成☆)

 (メトロノームをかけて片手ずつ丁寧にやり直し)

 

 最近、バッハインヴェンションを丁寧にやり直す日々が続いています。

 そして、エチュードOp.10-4についてもメトロノームをかけて部分練習に取り組みました。

 

 試験がなくてもコンスタントに勉強する人がいるように、発表の場がなくても練習をする人もいる、そう捉えて頂ければ解りやすいと思います。

 

 発表会の有無、コンクール、レッスンで先生の前で弾くから、…etc.

 これらの要素は、私の前では意味を為さないのです。