先日、或るストリートピアノでクラシック曲を1曲弾き終えた後、その場にいらした方から声をかけられました。

 

 「その曲、難易度は何ランクですか?」

 

 

 ピアノ曲に於ける難易度と云う指標はその人のバックグラウンドによって大きく変動する事に加え、私自身があまり深く考えたことが無かったため、返答に窮してしまいました。

 少し言葉を交わしたところ、

 

 「素敵な曲だと思ったので、もし自分に手が届きそうな難易度であれば練習してみたい」

 

 との主旨の発言をされました。

 

 価値観は人それぞれだと思うのですが、私自身は、素敵な曲だと感じたら迷う前にまず譜面を入手してとりあえず音取だけでもして、本格的に練習するか否か決めるのはそのの話だと捉えています。

 完成するか否か何のために完成させるのか完成の定義は何か、そのような無用な心配利用目的はさておき、自分の本能に従ってまずやってみようとする、これが行動の基本として根付いています。

 

 

 趣味で何かに取り組む時、ピアノに限らず、旅行ひとつとっても、行先や目的により遂行難易度は人により激変しますし、一般論としてアクセスの利便性の良し悪しや経済的な問題などを考慮して「行きづらい観光地」「行きやすい観光地」が存在するのは確かだと思います。

  

 ただ、最優先すべき項目は、自分の意思だと云うのが私の持論です。

 

 物事に序列を付けたがる風潮が蔓延っているのか、大人になっても偏差値教育を盲信しているのか、ピアノ曲にせよ、旅行先にせよ、趣味で取り組む項目について逐一優劣を付けたがり、世間に出回っている発信源が不明瞭な難易度に振り回されるのは馬鹿馬鹿しい事だと思います。

 

 

 

 【本日のピアノの練習について】

 

 ・ハノン 13,14番

 ・バッハ インベンション第1番 ハ長調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第2番 ハ短調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第3番 ニ長調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第9番 へ短調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第4番 ニ短調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第7番 ホ短調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第8番 ヘ長調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第12番 イ長調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第13番 イ短調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第5番 変ホ長調

 ・バッハ インベンション第11番 ト短調

 ・バッハ インベンション第15番 ロ短調

 ・バッハ インベンション第14番 変ロ長調

 ・バッハ シンフォニア第11番 ト短調(暗譜済)

  (※ここまでそれぞれ1~2回通しただけ)

 

 ・ショパン エチュードOp.10-4 嬰ハ短調(暗譜済)

 ・ショパン エチュードOp.10-12(革命) ハ短調(暗譜済)

 ・ショパン ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調

 ・ショパン エチュードOp.10-5(黒鍵) 変ト長調

 ・ショパン 幻想即興曲 嬰ハ短調(暗譜済)

 ・その他(スケール、アルペジオ、半音階、その他)

 

 本日はショパン ノクターン第5番 Op.15-2については軽く触れただけでエチュードOp.10-5(黒鍵)に注力していました。

 Op.10-5こそ私にとっては著しく弾きにくい曲なのですが、その理由を考えてみると、2拍子だからと云う要素が大きいと思います。

 

 ショパン ノクターン第5番 Op.15-2を細かく練習するのはレンタルスタジオのみで、自宅では忘却を防ぐために数回通すだけに留める練習方針も考えていますが、今月下旬の予定の中で読めない部分が有るのでその都度調整を図る事にします。

 

 どの曲も筆舌に尽くし難い素敵な曲だから、神聖なものを汚さぬよう練習を続けていきたいです。

 

 実を言うと、今の私のピアノの練習に関する一番の難所は熱中症を回避する事です。

 皆様も空調と水分補給にはお気を付けください。