本日より8月となり、相変わらずの激暑にやや疲れ気味のところ、情熱を感じる赤いハイビスカスに遭遇しました。
嫌味を感じさせないほどの華やかさが盛夏に暑苦しくない程度の彩を添えている印象を受けました。
さて、本日は標題の通り、アップライトピアノでショパンノクターンを如何に練習するかについて少し考えてみました。
今の私の練習環境として、自宅のアップライトピアノを使用しているのですが、エチュード系統の曲ではあまり感じていなかった「グランドピアノとの違い」について、ショパンのノクターン系統の曲では如実に感じ、練習方法について再考する必要性を感じています。
まず、私はピアノを再開した当時、この件に薄々勘付いていたので、ショパンの楽曲の中でノクターン系統の曲を避け、エチュードの練習に専念していました。
再開後2年1ヶ月経過した時点でノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調の練習を始め、「アップライトピアノとグランドピアノとの違い」の壁に直面しています。
すぐに違いが判るようになった程に上達したと言うべきか、単に自宅のアップライトピアノを酷使して劣化させただけなのかは分かりませんが、今考えている事は、グランドピアノ同士であってもそれぞれ固有の楽器や置き場所によって同じように打鍵しても音色が異なるのだから、どのようなピアノにも対応できるよう数パターンの弾き方を習得しておく必要があるのではないかと云う事です。
一般論として、アップライトピアノと同じ感覚でグランドピアノを弾くとバスが響きすぎるので、自宅で低音域を打鍵する時の感覚をグランドピアノを弾く時には介入させないようにするなど、部分部分を意識する事により、アップライトピアノでもノクターンのような情緒溢れる楽曲を練習出来ない訳ではないのだと思う節も有ります。
約3ヶ月間、自宅のピアノ以外に触れていなかったが故、他のピアノとの違いが実感できたのだと考えると、レッスンを休んで判った事が少なくとも一つは有ったということで、一見して負の経験からも学ぶ事が有るのだと実感しました。
【本日のピアノの練習について】
・バッハ インベンション第1番 ハ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第2番 ハ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第3番 ニ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第9番 へ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第4番 ニ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第7番 ホ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第8番 ヘ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第12番 イ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第13番 イ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第5番 変ホ長調
・バッハ インベンション第10番 ト長調
・バッハ インベンション第11番 ト短調
・バッハ インベンション第15番 ロ短調
・バッハ シンフォニア第11番 ト短調(暗譜済)
(※ここまでそれぞれ1~2回通しただけ)
・ショパン エチュードOp.10-4 嬰ハ短調(暗譜済)
・ショパン エチュードOp.10-12(革命) ハ短調(暗譜済)
・ショパン ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調
・ショパン 幻想即興曲 嬰ハ短調(暗譜済)
・その他(スケール、アルペジオ、半音階、その他)
レンタルスタジオの利用が可能だとの事なので、週1回はスタジオに通いたいところですが、この感染状況を考慮すると躊躇してしまいます。
ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調の中間部克服については、内声云々よりも旋律が歌える時とそうで無いときとの出来の差が激しいので、完成度を安定させるのが今週の目標です。
1日に1回程度の頻度で、偶然「会心の出来」の時も有るのですが、偶然を「当たり前」にするために底力を上げたいところです。
そして、主部の第24小節について、青枠で囲んだ箇所で一旦ペダルを踏んで、緑の矢印部分で踏み直していたのですが、これではこの小節のバスが途切れてしまい、ハーフペダルの使い方が甘い事を痛感しました。
アップライトピアノで練習する感覚でグランドピアノを弾くと、第22~23小節の赤枠で囲んだバスの部分が響きすぎて不自然なので、このような箇所に注意を払わねばなりません。
「色々なピアノを弾いてみる」、今の情勢では難しい事ですが、先日から画策している事が多々有り、考えるだけでも楽しみです。
「少し弾いてみただけでピアノの違いが判るようになった」、これが良い方に作用するよう、日々練習に取り組みたいと思います。