クリスマスイブを迎えました。
私は敬虔なクリスチャンというわけではないのですが、クリスマスに因んだイルミネーションスポットへ足を運ぶのが好きでした。
今年も昨年に引き続き、各地のイルミネーションスポットは点灯式を廃止したり縮小したりしており、私自身も今年はあまり遠方へ足を運んではおりません。
以前イルミネーション観賞へ足を運んでいた時のお気に入り写真を掲載します。
2018年にハウステンボス光の王国へ赴いた時のものです。
上掲載した写真は静止画として収めても充分その良さを堪能できるものです。
その一方で、ここ数年、静止画として保存しておくには勿体ない程のショー形式の音響効果や時間の経過と共に楽しむイルミネーションが増えてきたように感じます。
例えば、この瞬間。
ウォーターマジックのクライマックスのシーンで、轟音と共に噴き出す噴水、その直前の静謐な雰囲気との対比、これらは文章や静止画だけでその魅力をお伝えするのは非常に難しいものです。
実際にその空間まで足を運び、自ら体感して初めて五感で感じ取る魅力が多々有ります。
このショーは人工的なものとは言え、興味深い点が多く、4回観ることとなりました。
青系統の色味について、真夏の自然界で見られたような青空と海のような爽やかさと強さが入り混じった、ストレートに生命力を訴えかけてくる印象とは異なり、ウォーターマジックに於いては、儚く消えゆく噴水の中にも一瞬でその場の全てを飲み込むかのようなパワーを感じました。
私には、真夏の自然界に見られる青色がドスで人を圧倒するとすれば、真冬の人工的なイルミネーションに見られる青色はピアノ線のようにいつの間にか人々の視線を釘付けにし、イルミネーションが消え、他の色味に完全に変わった後になってやっと惹き込まれていた事を実感させるような、そんな魔力が有るような気がしてならないのです。
クリスマスイルミネーションによく用いられる青色には、箸休めと口直しのような役割が有るのかもしれません。
上述の件は、私が実際に足を運び、観た時に感じたことで、同じ空間に居合わせた他の方々は全く異なることを感じ取ったかもしれません。
いずれにせよ、0次情報や自らの体験は何事にも代え難い財産だと思います。
最近、各種代行サービスが普及し、結果さえ得られれば過程は何でも構わないという価値観が優勢になっているようです。
代行サービスの中には、宿泊施設予約代行や留守中のペットの世話など、単純に経済的に格安であることがメリットであるものや、多忙な人の救済策として、需要と供給とが釣り合った結果、成立している性質をもつものも有ります。
しかし、大変残念なことに、結婚式に友人に成りすまして出席するサービスや、卒論代行サービス、就活のwebテスト代行サービスなど、他人を欺く性質のものが存在するようです。
友人はお金で買うことはできませんし、卒論に自ら取り組むことにより得られる思考力や情報収集力・精神力などは、卒業前に培っておかなければ後程様々な方面に於いて不整合を起こすのは明白です。
嘘を嘘で塗り固めて自らの肩書を偽装すると、いずれ自らの身を滅ぼすのではないかと常々感じます。
その瞬間、自分で体感する事、そこで得られるものは何物にも代え難いと、過去の写真を見て思う事が非常に多いです。
【本日のピアノの練習について】
・バッハ インベンション第1番(暗譜済)
・バッハ インベンション第2番(暗譜済)
・バッハ インベンション第3番(暗譜済)
・バッハ インベンション第13番(暗譜済)
・バッハ インベンション第9番
・バッハ インベンション第4番 (暗譜済)
・バッハ インベンション第7番 (暗譜済)
・バッハ インベンション第8番 (暗譜済)
・バッハ インベンション第14番
・バッハ インベンション第12番(暗譜済)
・バッハ シンフォニア第11番(暗譜済)
・ショパン エチュードOp.10-12(革命)(暗譜済)
・ショパン エチュードOp.10-4(暗譜済)
・その他(スケール、アルペジオ、半音階、その他)
最近、同一の曲ばかりに毎日練習に取り組んでいるのですが、日々の気温や体調により、バッハのインベンション1曲とっても微細な違いが有るように思います。
スケールはあまり日々のブレが無くなってきているのですが、基礎力を固めても毎日同一の出来になるとは限らないのが音楽の面白い所なのかもしれません。
クラシック曲の生演奏を鑑賞する事は、歌劇やバレエを鑑賞する事と同様、その時、その空間を共有する事に意味が有り、CDや動画配信にはない魅力を五感で感じ取る貴重な機会なのだと改めて考えます。
気兼ねなく演奏会に足を運べる情勢になることを願いながら、本日は聖なる夜を過ごしたいと思います。