7月になりました。
トロピカルシャーベットという表記だけで暑さを緩和するような甘美な響きのように思えてならず、私のお気に入りの薔薇の品種のうちの一つとなっています。
先日、薔薇園を訪れた際の様子です。
黄色を基調として花びらの外側から赤みを帯びてくるグラデーションカラーの色合いが7月のイメージと合致したので、月初を飾るのに相応しい薔薇の品種だと思いました。
この穏やかな色調が主張しすぎず、程良い加減だと感じます。
トロピカルシャーベットは2003年に日本で作出されました。
薔薇園の光景です。
気温30℃近い炎天下の中、様々な品種の薔薇が咲き乱れていました。
麗しい光景です。
個性の強い品種の薔薇が数十種にもわたり植えられているのですが、巧く調和が取れていることに感動を覚えます。
薔薇は、百合よりも繊細な造りで、それでいて主張が強い気がしてなりません。
様々な要素が複雑に絡み合い、時が経つと共に一つ一つの要素が微細に変化していく「生き物」だからこそ、薔薇園は芸術的な印象を与え、多くの人が感銘を受けるのかもしれません。
決して永久保存出来ず、常に手入れが必要だからこそ、その儚いひとときを美しく保つことで演出される空間に価値を見出すのだと思います。
【本日のピアノの練習について】
・ハノン 1~20番の中から5曲
・バッハ インベンション第9番
・バッハ インベンション第7番
・バッハ インベンション第4番 (暗譜済)
・バッハ インベンション第8番 (暗譜済)
・バッハ インベンション第14番
・ショパン ノクターン第20番(遺作)
・ショパン エチュードOp.10-4 (暗譜済)
・その他(スケール、アルペジオ、その他)
先月から取り組み始めたバッハのインベンションについてですが、書籍を入手したので、まずはこの1冊を読んで理解を深めることにしました。
指使いが違う云々の問題については、確認すると楽譜の版ごとに細部が異なるので、使う版を統一する事から始めようと思います。
インベンションに関して言えば、5曲に絞って取り組むつもりが、全曲取り組んでしまいそうな勢いです。
14番が突出して弾き易いのは何か理由が有るのか解りませんが、自分で弾いていて曲調がお気に入りです。
9番を何度か通して弾いてみて、テーマとその反行系が何となく掴めてきました。
少し進展が見られると嬉しいものです。
バッハのインベンションは実はショパンの幻想即興曲より難曲なのではないかと先月から感じています。
インベンションの場合、単に譜面に記載された音と拍が合っている状態でインテンポで機械的に打鍵していくだけならば平易なものなのですが、ポリフォニーを意識して取り組まなければハノンと同じ意味しか成さないのです。
ショパンエチュードを1曲通して弾くと汗ばむ気温になりましたので、熱中症対策に心がけたいと思います。
ピアノが趣味だと言うと、「優雅ね~」などと言われる事が多いのですが、実際は白鳥の水かきのようなものではないかと思うのです。
薔薇が麗しく咲き誇っているのも、目に付かない処で丹念に手入れされている事を忘れずにいたいです。