6月に入りました。
水無月です。
6月のイメージに相応しい薄紫色の可憐な感じの紫陽花。
先日、今年食べ納めかと思われるいちごを購入してきました。
ジャムでは無く生食用です。
やや酸味が感じられますが、蒸し暑い中、さっぱりしてお気に入り。
【本日のピアノの練習について】
・ハノン 1~20番の中から10曲
・ショパン 小犬のワルツ
・ショパン ワルツOp.64-2
・ショパン ワルツOp.34-2
・ショパン 幻想即興曲
・ショパン エチュードOp.10-12(革命)
・ショパン エチュードOp.10-4
・その他(スケール、アルペジオ、その他)
数日前からショパンのワルツを数曲やり直したり新しく着手したりと、3拍子の曲に取り組んでいるのですが、Op.64-2を何度か弾き直した後に小犬のワルツを弾いてみると、数ヶ月前よりだいぶ上達している…気がします。
小犬のワルツの左手に4,5の保持音のオーバーラッピングが出現するのですが、ショパンのワルツ全般に1-5の指くぐりや左手のオーバーラッピングが頻出する気がします。
昨日から気になっていたイ短調のOp.34-2の右手に信じ難い運指の指示が有ります。
全音楽譜出版社の楽譜の第81小節の上記添付画像の赤枠で囲んだ部分についてですが、5-1の指くぐりをするよう指番号が振ってあります。
初めて見た時、もっと効率の良い運指が有る気がしてならなかったので、他の出版社の楽譜を見てみました。
上記添付画像はパラデフスキ版の楽譜です。
上記添付画像の第81小節、第82小節の指番号のうち、青枠で囲んだ部分については全音楽譜出版社の指示と同じですが、特に5-1の指くぐりを推奨している訳ではなさそうです。
赤枠で囲んだ音にすら指番号の指示が無いのは何か深い意味が有るのでしょうか。
私自身、第81小節の最初から、123134154125 もしくは 123413154215を採用していたのですが、何か不都合が生じるのか今後気付いた点が有れば記す予定です。
ちなみに、パラデフスキ版の楽譜の場合、第52小節の右手が信じ難いオーバーラッピングの指示になっております。
1-5の指くぐりと言えば、ハノン35番に出てきます。
1-5の指くぐりを使用せざるを得ない箇所であれば克服しなければならないのでしょうが、ワルツOp.34-2の場合、全音楽譜出版社の指示通りでなければならない理由が解らないので代替案を出して回避するのが得策だと思います。
「回避する」と言うと、現実と向き合わず逃避するネガティブなイメージで捉えられがちですが、選択肢が複数有る場合、自分にとって一番有利な方法を選ぶ事は現実逃避でも狡猾な事でも何でも無いと私は考えます。
解りやすい例を挙げると、大抵の人は、大雨の時、駅から目的地まで辿り着かなければならない場合、雨に濡れずに済む地下街が有れば地上に出て傘を差すより地下街を通る事を選ぶと思います。
疲れている時、ガラガラに空いている電車の中で、立っているよりもシートに座る事を選ぶ人が多いのも同じ理屈です。
このように、日常生活の中でも、目的地到着という結果を出す為、自分の労力が最小限になる方法を選び取る事を人間は常に行っています。
大雨の日、地下街を通る事を現実逃避と非難する方は滅多にいないと思います。
以前、趣味で知り合ったグループでチャットをしていた時、メンバーの誰かの話が長引いても私は自分のアウトタイムが来たら躊躇なくログアウトしていました。
このような行為を「冷たい」「真剣な話から逃げる」などと批判された事も有りますが、私自身の睡眠時間や勉強時間、家事をする時間を確保する為には、チャットと云う娯楽に興じる時間を明確に規定する必要が有りました。
そのような方針を受け容れて頂けないメンバーには嫌われても構わないと思っていました。
そもそも、ネットで出逢った「娯楽を楽しむ相手」の都合よりも、自分自身の生活を優先すべきで、自分に必要な睡眠時間や勉強時間すら確保出来ない自己管理能力に欠けた人間に、他人の真剣な話に向き合える程の思いやりが有るとは到底思えません。
自分自身が寝込んだ時にチャットのメンバーが看病してくれる訳ではありませんから、自分自身の睡眠時間を削ってまでグループの人の話に付き合う事自体が現実逃避だと私は今でも確信しています。
実際に会う事が有るか定かでない、本名も知らない他人と交流する娯楽に興じる為に、自分自身の生活の基盤が崩れてしまっては元も子も有りません。
翌日、学校や仕事などの何らかの用事を控えている場合、自分に必要な睡眠時間や準備時間を常に念頭に置き、睡眠不足を回避しながら娯楽に割く事が可能な範囲で楽しむ、これは最低限の自己管理だと思います。
自分の能力(体力・環境)という現実を直視し、物事の優先順位を付ける、当たり前の事ですが、これが出来なければネット依存・スマホ依存に陥ってしまいます。
自分と他の人とは能力(必要な睡眠時間・翌日の起床時刻)が異なるのですから、他の人から引き止められようと、自分の生活が侵食される事を察知した場合、娯楽を断ち切る、これは選択肢が複数有る場合、自分にとって一番有利な方法を選ぶ事だと私は考えます。
不正など、法に抵触する行為でない限り、自分が有利になる為に使える方法が有れば効率良く使う、それだけの話です。
話が逸れましたが、ワルツOp.34-2は情緒的な感じで、最近になって以前は敬遠していた短調のワルツの良さが解ってきたので、今月末までに暗譜して最後まで通して弾けるようにするのが目標です。
ワルツOp.64-2は2日前より改善された点が多いのですが、「板についていない」感が否めないので、毎日暗譜で通して弾いて慣れるようにしようと思います。
幻想即興曲やり直し月間が終わってしまった今、やり直しきれなかった幻想即興曲が恋しくなり、通して弾いてみた結果、皮肉な事に先月よりも上手くなっていました。
先月1ヶ月間かけてやり直した結果が出たのか、義務感から解放されたから楽な気分で弾いてみたら上手くいくのか判りませんが、1ヶ月間何か明確な目標を持って物事に取り組むのは良い事なのではないかと思います。