著名な映画「戦場のピアニスト」で一躍有名になったクラシックピアノ曲であるショパンのノクターン第20番を毎日2回程通して弾く日々がここ2ヶ月間続いているのですが、楽譜の出版社によって細部が異なり、2ヶ月程前から戸惑う事が多いです。
以下はヘンレ版からの抜粋です。
4分の4拍子で書かれた楽譜の一部です。
11小節目の赤枠で囲んだ部分と14小節目の青枠で囲んだ全音符の部分ですが、同じヘンレ版に収載されている楽譜であっても、
2分の2拍子で書かれた楽譜をよく見ると、
16小節目の青枠で囲んだ全音符の部分は同じなのですが、13小節目の赤枠で囲んだ部分について、音自体が異なるのです。
ヘンレ版を離れて全音楽譜出版社の楽譜を見てみると、
13小節目の赤枠で囲んだ部分はヘンレ版の2分の2拍子で書かれた楽譜と同じですが、16小節目の青枠で囲んだ部分は二分音符と四分音符がタイで繋がっており、3拍と記載されております。
これが解釈の違いと云うものなのでしょうが、いまいち著者の意図が解らず…。
ショパンエチュードにも版ごとに表記が異なる部分が散見されますが、ノクターン第20番の場合、何をどう解釈しているのか全く理解出来ず…。
様々な方法で調べてみても、追求する術が無く、もはやアルファベットのブロック体と筆記体の違いのようにしか思えなくなりました。
それ以前に、どの版を採用したとしても1曲通して弾いている間に左手の音抜けがランダムに起こるので、その件を改善すべきなのですが…。
夏頃はショパンの短調のノクターンに着手する事は無いだろうと思っていただけに、「何となく雰囲気だけ」なぞってみたのがきっかけで1曲仕上げようと云う想いが開花するとは露ほども思いませんでした。
この曲を正式に習う事に決めたのですが、気分依存演奏になっているので、拍をもっと正確に取らなくてはなりません。
そこで、ヘンレ版と全音楽譜出版社との違いが非常に気になる訳です。
…レッスンで速やかに解決しそうでもありますが…。
愁いを帯びた曲調の曲の虜になった気分です。
帰宅する途中、街中が寒空の中クリスマスを意識した装飾が施されており、繊細さの中に温かみを見出しました。
Etude Op.10-4は今伸び悩み中です。
さなぎの期間に入ったと信じて本日も帰宅してから練習に励みました。