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最近読んだ本をご紹介。

【コスパで考える学歴攻略法】

著者：藤沢数希

2022年11月20日発行

新潮新書

定価：本体800円（税別）

著者の藤沢さんは、地方の私立中高一貫校を卒業後、東京の大学（理系）に進学。その後、海外の大学院で博士号を取得、物理学研究者、外資系投資銀行でクオンツ（市場データの定量分析）やトレーディングを経て、文筆、現在は香港で資産運用業を営んでいるという。

ご本人が中学受験経験者であり、学生時代に中学受験の大手塾で講師をした経験、身内の中学受験を機に有名中高一貫校にも出向いたりと、日本の受験業界について内からも外からも熟知されているので、日本の受験を経験していない我が家の息子ですが、興味深く読ませていただきました。

世界を舞台に活躍できる人材育成のために、日本の教育に足りないところ、有害なところについてどう家庭で補うか、対策法なども参考になりました。

そして、日本の高校までの教育レベルは高い事、実は日本の大学のコスパが良いことなどについても触れています。

中学受験か、高校受験か。どちらにしても、親の意識が子どもの学歴に影響するのは事実。

公立中学から高校受験ルートで大学付属校を狙うメリット・中学受験組との戦い方などは、中学受験に参戦しなかった子、中学受験で涙を流した子にとって、大きな目標になると思います。

第1章～第6章まであり、主に日本の受験業界についての内容になりますが、第6章では英語教育や留学について取り上げています。

思わず吹き出してしまったのは、

“金持ちが教育のためにどれだけ資金投入しても、数学や物理や国語なら、本屋で買ってきた安い参考書で楽しくひとりで勉強していたり、本好きな子どもにはまったくもって勝てる見込みはないけれど、『英語は金持ちがちゃんと金をかければ、それなりに身に付く。英語は金の使い甲斐がある』”というフレーズ笑

プログラミング教育は焦る必要はなく大学からでも問題ないという考えには、目から鱗でした。でも、我が家の息子は、コードを書いたりPCをいじるのが大好きなので、とことん自由にやらせようと思います！

全213ページ。

教育に関心のある方はぜひ。