ボクの場合はどちらかというと、しっぽり日本酒が飲めるようなお店が好き。
あ、ここか~っ!
歩き慣れた西木屋町の通りをそぞろ歩くと見覚えのある店構え。
そうそう、ここって気になっていただんよね。その風情といい看板の灯りといい。
だってお店が呼んでいる感じがすごくしていたもの。
お店の名前は「れんこんや」さん。辛子れんこんが名物のお店だそう。
ガラリと引き戸を開けて覗くと、そこはまるで江戸時代?
幕末に坂本竜馬たちが酒を酌み交わしながら
夢を語っていたのが目に浮かぶようなそんな雰囲気です。
「女将、酒をもうちくっとくれや」とか言ってしまいそうな。。
まぁ、江戸時代はさすがにいいすぎですが、それにしても昭和な香りは十分。
昭和の机にはやっぱりキリンラガーが似合いますね。
こちらは女将さんが三代にわたって経営されている老舗のおばんざい屋さんで
創業されても50年以上になるのですって。
こちらが店名にもあきらかな名物の辛子れんこん。
京都らしい柔らかな味付けで、和辛子のキリっと突き抜ける清冽な辛さが魅力。
清々しさすら覚える見事な辛子れんこんです。
レンコンのほっこりした甘みある味わいもまたよくって、ついつい病みつき。
飲めますねぇ、これはもうかなり飲めます。
こちらがまたかわっている「にしきぎ」と呼ばれるメニュです。
えっ!?にしきぎって?とやっていると店員さんが教えてくださりました。
ご覧の通りで、うずら卵とカツオ節とのりとわさびを混ぜ合わせるだけのおつまみ。
もう味は最初からついているそうです。お醤油ベースかな?
「にしきぎ」という名前は初めてききましたが、これがまたシンプルながら
素晴らしいお酒のおつまみになります。
ぐちゃぐちゃに混ぜてしまった写真は割愛しますね。
そしてこれも大好き、ぬた。てっぱい。
ほっこりとしたおばんざい風のぬたがまたいいんです。
こうやって攻められるとボクはもうすぐに降参してしまいます、日本酒、日本酒。
禁酒取調室でこんな風におつまみが出てきたらすぐに白状してしまうことでしょう(笑)
この日いただいたのは、ふじちとせという京都のお酒を熱燗で。
おっとっとっと、といいながら口の方からお猪口に近づいてささっとすする。
決してお上品ではないでしょうが、そんなやりとりも許されてしまう温かな空気があります。
辛子れんこんがあんまり美味しかったのでお代わりで。
ここまでご覧のように、まさに「京都のおばんざいとお酒のお店」といった風で
ガツンとくるようなボリューミーな食べ物はあまりありません。
ちょっとしたおつまみも、ポーション的にはいわゆる1人酒用ですから、
本来ならカウンターで一人、徳利を傾けるのがいいのかも。
焼き魚はいくつかあったのですが、この日はあえてめざしで。
このお店の雰囲気がいかにもめざしをいただくのにふさわしいというか、自然にそうなるというか。
実家を出て以来、久しぶりにめざしをいただくような気がします。
魚好きな父親の下で育つと自然と似てきますし、食卓にも魚がよく並ぶ。
めざしなんて白ご飯との定番でしたが、思えば逆になかなかありつけないものかもしれない。
それにしても、このめざしと日本酒の画がお店に似合うこと似合うこと。
ほら?木屋町で飲む人はこの前を通ったことあるでしょう?
ここがそのれんこんやさんなんです。ピンボケでごめんなさい。。。
今回は新規開拓的に1店目でうかがいましたが、
ここは少し食べ飲んだ後に1~3人くらいで、2店目的にのれんをくぐるのがいいかも。
今度は数か月に1度の「1人木屋町回遊」の時にでも
プラっとお世話になってみましょうかね。ぜひカウンターで。
あぁ、こんなお店が長くつづて欲しい。
大衆酒場が好きなボクとしては切に願います。
ごちそうさまでした。
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れんこんや
京都市中京区西木屋町通り三条下ル山崎町236
075-221-1061
http://r.tabelog.com/kyoto/A2603/A260301/26000225/