『酒リーマンのフードライフａｔ京都』をご覧のみなさま
新年、あけましておめでとうございます。酒リーマンです。
２１世紀に入って１０年目の２０１０年、いよいよスタートしましたね。
気持ちも新たに、また前に前にと進んでいきましょう。
このブログは、昨年も途中で何度も「もうやめよう」と挫折しそうになりながらも、
みなさんからたくさんのご声援をいただき、なんとか続けてこられました。
本当にいつもありがとうございます。
２００５年の９月に始めたブログももう５年目に突入しています。
今ではすっかり生活の一部となり愛着も相当なものですが、
他方で本人の予想以上に影響力をもってしまっていることに戸惑っています。
ブログの目的は？なんで続けているの？とよく人から聞かれます。
単純に楽しいから、というのが一番なのでしょうけれど、それだけじゃない気がします。
お酒を飲めない人は人生のいくらかを損しているなんていわれます。
サイバーエージェント社長の藤田さんは「お酒が飲めることは才能だ」ともいってました。
ボクも似たような感覚をもっています。ボクがブログを続ける理由は、
ボクの大好きなお酒の世界をもっともっと知って好きになってほしいから。
それはストレートに「お酒と一緒だと食べ物が美味しい」ということでもあります。
でもそのお酒と食べ物のある風景にはもっと大事なものがある。
そこには必ず「人」がいるんです。
そこが一番伝えたいところ。お酒がつなぐ人の輪のようなもの。
「これ、おいしいね」「こないださぁ・・・」「実はちょっとね・・・」「聞いてくれよ・・・」
このリアルで血の通ったコミュニケーションは他のなにものにも変えがたい。
このブログではあまり触れていませんが、ボクには人生をかえたものが２つあります。
１つはお酒で、もう１つは音楽なんです。
１３歳の時に実家の物置でみつけた母親の古いガットギターが衝撃的な出会い。
そこから社会人になるまでの約１０年間、音楽にやられっぱなした。
チャーさんやクラプトン、ストーンズあたりに激しく影響を受け、
自分のギタースタイルもきまってきた頃、自己表現という甘い言葉に酔っていました。
学生時代はずっと小説や脚本やエッセイを書いたり、
ラジオ番組や映画をつくったり、ラジオの深夜放送のハガキ職人をしていたボクは
「伝える」ということが好きだったのです。
中でも特に音楽は言葉にならない情念のようなものまでも伝えることができます。
ゴキゲンな酔いごこちから、鬱積した心や失恋した時の涙まで。
そんなふうにライブを終えると、その後はやっぱり今と変わらず打ち上げるのです。
はい、カンパ～イッ！！！いやぁ、「今日の○○は△△だったね」
２次会から更に移動して友人の家でのオールになる頃には人生や恋についてのもっと深い話。
そんな生活をしている時にふと気づいたのです。
自分はいろんな手段でなんとか自分のことを伝えようとやってきたけど、
結局、この打ち上げでの「１杯のお酒にはかなわないじゃないか」ということを。
この１杯のお酒によって、心のガードを外して語りあうことの方が、
よっぽどお互いにわかりあえるじゃないかって。
だから大学３年生の時に髪の毛を切りました。
音楽でやっていくのはやめました。
そして社会人になってもやっぱりこんな風にお酒に携わっているというのは
その頃の気持ちから全く変わっていないからです。
せっかくなのでもう少し。
ボクには学生の頃に人生の目的のようなものがおぼろげに見えてきました。
「たくさんの感動と笑顔を創って、たくさんの感動と笑顔に出合うこと」
仕事もそうですが、このブログもその一環です。
特に若い方やお酒をあまり召し上がらない方にブログをご覧いただき、
「日本酒って悪酔いするって決めつけていました」「食わず（飲まず）嫌いだったんですね」
「今、日本酒にハマってます」「やっぱりこんなの食べると日本酒が欲しくなりますね」
「やっぱりこんな時は焼酎の方がいいですね」「ドライチューハの魅力にやられてます～」
なーんていってもらえるのが一番の喜びです。
そこには美味しいものに出合った感動と、お酒が飲める自分に出会った感動、
そしてなによりも、そこから広がるお酒を介した人とのつながりの世界を知った喜び。
みなさんの感動と笑顔がそこにはある。
そんな感動に出合えるのがボクの感動だし、その笑顔に触れられるのがボクの喜びなんです。
今年もお酒を通じた感動と笑顔をたくさんプロデュースしていきたいです！
少しでも心が動くことがあれば、ぜひお気軽にコメントしてください。
それがボクがブログを続けていく一番の原動力です。
そんなわけで長くなりましたが、今年もよろしくお願いします。
酒リーマン
2010年元旦
Ｐ．Ｓ．毎年書いていますが、お正月記事の後はしばらく忘年会記事が続きます～