ひさびさにKASUIさんにやってきました。
以前、といってもかなり昔、同僚の結婚式の2次会できたことのあるお店。
どちらかというとそれよりも、前回の「ちょい悪オヤジ」企画 (笑)の時の印象が強いですね。
かっこいいオヤジになって女性を口説けるようなお店を探そうツアー(笑)でした。
つまりはそんなシックな雰囲気でお料理もおいしいお店、そんな印象。
前回のようになかなか男だけでは行けないお店ですから、
こんなチャンスにぜひ楽しまなくっちゃ。
最初のこのショットからしてやっぱりステキでしょう。
なんかいつものチューハイジョッキ持ってカンパーイ!!ってのと違うでしょう?
この日は東京からVIPなお客さんがいらしていての会食。
裏テーマ(なんで裏があるのかね、笑)が日本酒と料理の相性を探るということでした。
でもこうやってワイングラスで出てくると日本酒もかなり違った印象ですね。
ボクなら徳利とお猪口でいいんですけど、特に女性には印象変わるんじゃないかな。
最初のお通しからしてステキでした。
水菜の白和えなのですが、わさびが効いていて中にはカキが入っているんです。
相変わらずこちらKASUIさんの創作のセンスは抜群です。
ヘンに創作にばかり凝っちゃって、実は見かけ倒しなところって時々ありますよね?
KASUIさんはそんなことは絶対にありません。
一つ一つが美しくて奇想天外で、そして確実に美味しい。
うーん、純米酒に合いまくり~!
ストレートな一品もいただきましょう!!雲子ポン酢!!
だって、今夜、日本酒ナイトなのですから。
うっわ~~~!!!プルプルです~!!
口の中でクリーミーにとろける、この官能的ですらあるなめらかな感覚。
そして男だけが感じられる一抹の罪悪感というか、スマン!みたいな(笑)
この、味わいだけでない背徳の贅沢感が白子をさらに美味しくさせるのです。
当然ですが、純米酒は合いまくり。
もうくんずほぐれつ、複雑なからみあいです。
続いてサラダ系をいただきましょう。彩鮮やかに運ばれてきました。
日本酒は最近、特に思うのですが、本当に万能な食中酒なんですねぇ。
今回もこの後、洋食と合わせたりしていますが、全く問題ない。
というよりもむしろマッチングしていたりする。
その理由はやっぱりお米、すなわりご飯だからだと思うんですね。
ブドウとかではなくて、主食の炭水化物からつくるお酒だからだと思うんです。
ただ、このトマトというのだけが、というかこの酸味だけが
どうも唯一日本酒とはケンカしてしまうように思っていました。
でもね・・・。KASUIさんはそれを解決してくれているんです。
どういうことかというと、このチーズです!!モッツアレラチーズ!
このチーズのもつ奥深い発酵系の世界がトマトの酸味を包み込んで、
みごとに日本酒の味わいと相乗させてしまうんです。まるで魔法ですね。
キャンドルの香りが漂う中、大人が似合う落ち着いた店内は
ゆったりとした時間が流れています。
さすがにお店の雰囲気だけで女性を口説けるとは思いませんが(笑)
そんな気分にもなってしまいそうな、艶っぽさもあってステキですね。
続いて登場したのはスフレ!!!
・・・だと思うでしょ!?でもこれ違うんですよ。
聞いたら、ビックリしますよ、いいですか、一緒に見ていきましょ!
スプーンで上のスフレのところを開いていくと・・・
あれ!?なんだか黒いものが見えてきましたよ。
ん!?あれれ?固形物を発見!!
黒いというよりも茶色、というか物体は紫色を帯びています。あれはもしや・・・
じゃーん!!!そうです、ナスなんです!!
えっ!?でもスフレの中にナス!?しかもなんだか茶色いソースがかかってる。
そう、実はこのメニュー「ナスの田楽」なんですよ!!ビックリでしょ!?
このスフレの中におナスの田楽が隠されていたのです。
またこれがスフレ状のところと一緒にいただくと、
味わいがマイルドになっていいんですね~!
ワイングラスの純米酒はあっという間に無くなっていきます。
酒リーマンは相変わらず一人で、こんな写真を取りながら飲んでいるんですよ(笑)
右手にスプーン、左手でシャッター。
お刺身もKASUIさんならこんなにあでやかに登場です!!
ガラスのプレートに並べられたお刺身たち。まるで宝石のようですね。
光り輝くその肢体は艶やかに美しく、魔性さえ帯びて見えるのです。
うーん、おいし。当然ですが日本酒との相性はこれ以上ないくらいですねー!
続いて登場したのはなんだか彫刻の森美術館のようなモニュメント。
山吹色にきらびやかに輝くその一皿はなんとみんな大好き・エビマヨネーズ!!
いやっフーーーッ!!
衣で包まれマヨネーズでお化粧された大きめのエビが
うず高く積み上げられて・・・あぁ、もうたまらないっ!!
いっただっきまーす!!!
エヘッ!!エヘヘヘヘヘヘッ~~!!(狂)
しかし日本酒というのは何でも受け止めてくれますね。
ここから再び和食にもどってマグロとアボカド。
やっぱりこういうのは日本酒との相性の上で、安心感がありますね。
そしてこれボクの大好物!!前回いただいて大お気に入りだったもの。
クリームチーズの酒盗のせです!!
クリームチーズと酒盗という発酵系同士の複雑な絡み合いの中へ
するりと流し込む日本酒という新たな発酵系。
もう口の中で複雑な化学反応が起きているかのようです。
ふふふっ!!ここですんごいのが出てきちゃいまいた!
なんとサンマの燻製ですって!!えーっ!!!サンマを燻製にぃ~!?
すごく肉厚のサンマなので食べ応えも充分。
炙った感のあるスモーキーで香ばしい香りに引き締まった身は強めの塩味。
燻製ってこんな風になるのですね~!
当然ですけど、日本酒をいただくスピードはこれ以上ないくらいに早まります。
ここでお腹を空かせたSさんのリクエストで唐揚げ!!
残念ながらポテトサラダはなかったのかな、確か。
こういった唐揚げなんかでも日本酒は全く問題なく受け止めてくれます。
うーん、まるで母親のような包容力ですね。
やっぱり「日本酒はご飯なんだ」というのがもっともしっくりきますね。
あーーっと!!出ました!!王道の珍味!!
あん肝様です、あん肝様です(なぜ2回)
私は遠慮しておきましたけど、これはやっぱり日本酒党をうならせておりました。
当然ですよね、このあたりは。
最後はまたしても揚げものでかきフライ!!
ソース&マヨネーズでも日本酒なら全然オッケー!!
それにしてもよく食べるなぁ、ボクたち。。
というわけでジャパニーズダイニングバーというコンセプトにピッタリの
創作和食&ワイングラスでいただく日本酒という世界をお届けしました!!
ダイニングバーとか創作とかって、デコレーションだけの見かけ倒しなお店が多い中、
KASUIさんはしっかりと美味しい。
そしてゆったりできる店内はまさに大人仕様のお店ですね。
ごちそうさまでした!!
*******************************************************************
KASUI JAPANESE DINING & BAR
京都市中京区蛸薬師高倉西入ル南側日昇ビル1F
075-257-2080