
私の通勤の友として購入して読み終えた
「狂王の庭」小池真理子
昭和27年、国分寺。
広大な敷地に妄想のように西洋庭園を造る男に恋する人妻の狂おしくも激しい物語。
交響曲のように壮大な恋愛悲劇が繰り広げられる。
小池真理子さんの作品は大好きなので新刊が発売されるとすぐに購入。
主人公と相手の男の人の危うい精神がこちらまで伝わってきました。
禁断の恋。
これが現代の話ならそんなに複雑に考えることでもないのにと
受け止められてしまいそうなものを、
この昭和20年代の時代設定が相手や自分を悩ましげに複雑にさせる。
不毛な恋と知りながらその人に惹かれずにはいられない。
切なく大人の恋愛にどっぷり浸かってしまいました
