我が家の夏休み。
昨日は子供達と映画を観に行ってきました。
我が家には、療育手帳B2を持っている子供が2人います。
次男は軽度知的障害。三男はASD(自閉スペクトグラム症)、軽度知的障害。
今回は1番近い映画館で109シネマズで映画を観ることになりました。
映画館へ行く。
文字にすると、たったそれだけのこと。
でも、障害のある子供を育てている親にとっては、
「映画を観に行こう」思うまでに、いろいろ考えることがあります。
ちゃんと座っていられるかな。
暗い場所は大丈夫かな。
途中で出たくなったらどうしよう。
周りのにとに迷惑をかけないかな。
そして我が家の場合、三男は大きな音が少し苦手です。
映画館といえば、大きなスクリーンに、大きな音。
正直、私はちょっと心配していました。
「大丈夫かな…。」
そんな気持ちを抱えながら、映画館へ向かいました。
「自分が見たかった映画」という気持ち
今回見た映画は、三男自身が「見たい」と思っていた映画でした。
だからこそ、大きな音はあるけど、大丈夫かな。
最後まで見られるかな。
と、親の私は心配しながら
本人が見たいと思っているなら、まずは実行してみよう。
と思いました。
障害や特性を理由に、経験や行動を制限したくない。
という一心で。
ただ今回、ゴーサインを出すまでは多くの葛藤がありました。
実際、定型発達の長男は何も考えず次男や三男の年齢よりも幼い時に初映画館でした。
そして、実際に映画が始まってみると…。
大きな音がして、ちょっと苦手そうな場面もありました。
そんな時、三男は自分で耳を軽く押さえていました。
ずっと耳を塞いでるわけではなく、
「ちょっと苦手だな」
というときに、自分で耳を押さえて調整する。
そして、また手を離してまた映画を見る。
その姿を見て、
「自分でちゃんと調整しているんだな」
と、なんだか少し感動しました。
親の私が「大丈夫かな」と心配している横で、本人は本人なりに、自分が映画を楽しむための方法を見つけていたんです。
そして、2人とも最後まで見られました
結果はというと、2人とも最初から最後まで静かに座って映画を見ることができました。
途中で席を立つこともなく、最後まで映画を楽しむことができました。
もちろん、これは「障害がある子でも映画館なら絶対大丈夫」という話ではありません。
子供によって得意なことも苦手なことも違います。
その日の体調や、映画の内容、音の大きさによっても違うと思います。
我が家だって、毎回同じようにいくとは限りません。
それでも今回、
「やってみたら、できた」
という経験ができたこと。
それが、親としてとても嬉しかったです。
109シネマズには障がい者手帳の割引があります
そして、今回この記事を書こうと思ったもう一つの理由があります。
見出しにもした通り、109シネマズには、障がい者手帳の割引があります。
療育手帳も対象で、現在は本人が1,000円、付き添い2名まで同じく1,000円で映画を見ることができます。
これを知った時、「安くみられてラッキー!」という気持ちももちろんありました。
家族で映画を見るとなると、チケット代だけでも結構な金額になります。
だから、割引があるのは本当にありがたいです。
でも、今回、実際に子供達と映画を見て思ったのは、
この制度の価値って我が家のような障害児を抱える家庭にとって「安く映画を見られること」だけじゃないいんだなということでした。
「経験できる」ということ
障害のある子供を育てていると、
「これは難しいかな」
「周りに迷惑をかけるかもしれない」
「本人が辛くなるかもしれない」
と、考えてやる前から諦めてしまうことがあります。
もちろん、無理をさせる必要はありません。
その子にあった方法、その子のペースでいい。
でも、今回のように
「本人が見たい」という気持ちがあって、利用できる制度があって、ちょっと工夫をしながら実際にやってみることができる。
そして、「最後まで見られたね」という経験になる。
それって、すごく大きなことなじゃないかなって思います。
映画を一本見ただけ。
そう言ってしまえば、それだけのことかもしれません。
でも子供達にとっては映画館という場所に行ったこと。
暗い中でスクリーンを見たこと。
大きな音を経験したこと。
苦手な時に自分で耳を押さえて調節したこと。
最後まで座っていられてこと。
そして何より、
「自分おが見たかった映画を自分で最後まで見た」という経験です。
私は、その体験をさせてあげられたことが嬉しかったです。
だから知らない人に知ってほしい!
この記事を書こうと思ったのは、
「障がい者割引があったから映画が安く見られました!」
という報告をしたかったからではありません。
この制度を知らない人に知ってほしかったからです。
「療育手帳があるけど、映画館に行ってみたい」
「子供が映画を見たがっているけど、料金が高いから迷っている」
「障害があるから映画館は難しいかなって思っている」
そんなご家庭に「こんな制度があるよ」と届いてほしい。
そして、「じゃあ、一度チャレンジしてみようかな」と思うきっかけになったら嬉しいです。
「できるかもしれない」を増やしてあげたい
障害があるからといって、無理にさせたり、我慢させればいいということでもありません。
だからこそ、本人が「やってみたい」と思うことについては
どうしたら出来るかな?
どうしたら安心して楽しめるかな?
と、一緒に考えてあげたい。
今回の三男のように、大きな音が苦手でも、自分で耳を軽く押さえて調節することができる。
それだけでも、大きな発見でした。
親が思っている以上に、子供は自分なりの方法を見つけていくのかもしれません。
そして今回、二人とも最初から最後まで静かに座って映画をみることができました。
映画を見終わった時、「見られたね」と私は子供のことをちょっと誇らしく思いました。
映画を見た。ただそれだけ。
でも我が家にとっては、「やってきたらできた」という大切な1日になりました。
109シネマズの障がい者割引が我が家にとって映画を見るきっかけの一つになったように
この記事を読んだ誰かにとっても
「ちょっと行ってみようかな」と思えるきっかけになったら嬉しいです。
そして、もし映画館に行ってみて途中で出ることになったとしてもそれでいい。
最後まで見られなてもそれでいい。
まずは一度やってみる。
その経験そのものが、子供たちにとって大切なものになるのだと思います。
障害があるから、最初から諦めるのではなく、
出来る方法を探しながら子供たちの「やってみたい」を一つずつ増やしていけたらいいなと思っています。
※109シネマズの障がい者手帳割引は、療育手帳を含む障がい者手帳が対象で付き添い2名まで同じ割引料金で利用できます。
料金や利用条件は変更される場合がありますので、おでかけ前に利用する劇場の公式サイトで最新情報をご確認ください。109シネマズ公式サイト


