前回の記事(求人情報だけでは見えないもの。 )の後編として、続こうと思いましたが、「採用のミスマッチ」について、ひとつ話題を挟んでいきたいと思います。



●せっかく採用した人材が、辞めてしまっては、採用した企業にとって損失です。

●せっかく転職活動をして、ようやく入社した会社が自分に合わず、辞めることになっては、その人(転職者)にとって損失です。


この双方にとっての損失が起こっているとき、これを採用のミスマッチと呼びます。



では、採用のミスマッチはなぜ起こるのでしょうか。


私は、採用した企業側、転職活動をして入社を決めた個人側、双方に原因があると思っています。


1採用する企業側は・・・

まず採用することを考えているため、自分たちの会社が魅力的に映るようにアピールしたいと思っています。そのため、自分たちが感じる「自社の魅力」を中心に、情報を発信していきます。(特に転職サイトの情報などは典型的です)

しかし、ここで抜け落ちているのが、自分たちにとって、都合の悪い情報(特に、自社の弱み、課題など)であり、それらが求職者にとって必ずしも正確に伝えられていません。

ここに、偏った情報が伝わってしまい、入社した人間が入社後に違和感を感じてしまう原因があります。


一方、


2転職を考えている求職者は・・・

自分がやりたい仕事、働いてみたい会社像を勝手に描いているため、表面的に発信されている情報で、自分がその会社の、その仕事に合っているか、を判断してしまいがちです。

入りたいと思った会社に対する情報の集め方が不十分なのです。

その結果、入社して、「こんなはずではなかった・・・」という違和感を抱いてしまうことになります。きちんとした情報収集ができていないこと、ここに原因があります。



つまり、

きちんとした情報を、正しく発信していない企業


自分に合った会社なのかという情報を、きちんと収集できていない求職者


双方に、ミスマッチを起こす原因があると言えます。


実際に転職をした人が、

「こんなはずじゃなかった・・・」
「新しい仕事は自分に向いていない・・・」
「面接のときには、そんなこと聞いていなかった・・・」

という話をよく耳にします。これは、まるで、企業側に落ち度がある、自分は悪くない、というようなコメントです。


ですが、

どんな仕事が自分に向いていて、どんな会社が自分に合っているのか、その会社を取り巻く業界の動きがどうなっているのか、という情報をきちんと事前に入手できなかった転職者側にも原因があります。


少なくとも、転職をして、明らかにミスマッチを経験した私自身は、そう思っています。


ですから、転職を考えている方は、事前に正しい情報をできるだけ多く集めておく。そして、自分自身がどんな仕事をどんな環境でやりたいのか、きちんと把握しておくことが大切なのです。




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