『 全てはいつか壊れていく
誰も望まなくても
この世界は
そんなに強く出来てはいないよ
君の手のひらの蝶の羽が
消えて無くなるように
僕たちの夢は弱くて
もろく儚いけれど
泣かないで 泣かないで
空を見上げてごらんよ
ずっと続いてる 信じてるよ
いつか
あの晴れた空の向こうへ 』
先日、38歳という若さで亡くなられた川村カオリさんが
デビュー20周年記念のシングルで自ら作詞を手がけた曲、「 バタフライ 」。
この曲には最愛の7歳の娘さんへの愛情がこめられているそうで
「娘にほめられるお母さんになりたいと思っているんですが、
英語の歌だと娘は関心を示さない。
日本語だと一緒に歌ってくれるんです」
生前そう言って瞳を輝かせていたとのこと。
川村カオリさん
ナチュラルでクールでかっこよくて、
でも時にコケティッシュで笑顔はすごくキュートな女性でしたね
カオリさんが持つ、その独特な雰囲気が
ヴォーカリストとても女性としても凄く素敵で憧れでした
世界で1番大切なひとを遺して旅立たなければいけなかったカオリさん
当たり前のことなんてひとつもない
繰り返す毎日の中で私達は忘れがちだけど、
なんでもない日常が、本当はとても特別なこと。
手を伸ばせば優しく握り返してくれるその手が、
かけがえない大切なひとの笑顔が、
明日も必ずある確証なんてどこにもない。
こうして息をして生きている今だって、
世界のどこかでは誰かが傷つき命を落とし、
またどこかでは誰かが生を受けて産声をあげている。
3秒後の世界がどうなるかなんて
いちいちイメージして生きてはいないけれど、
死が自分の中でリアルにならないと、
気付けないことってきっと沢山ある。
カオリさんは最期まで、一日一日、一瞬一瞬を丁寧に、
そして愛おしんで生き抜いたんだと思います
世界で1番大切なひとの為に。
明日も明後日もずっとその先も、
カオリさんの歌が、声が、
あの空の向こうまで強く響き続けますように
心から御冥福をお祈り申し上げます