さて、旅行も中盤です。

そして…今回1番行きたかった所といって良いんじゃないだろうか?
今回出かけるのはサウスコヨーテビュートとホワイトポケット。
 
このサウスコヨーテビュートとはなんぞや?
と思う方もいると思いますが、ここは【ザ・ウェーブ】と同じく1日20人の入場制限があるキャニオンです。
アッパーとロウアーのアンテロープの様に、ウェーブがかなり有名ですが、サウスコヨーテビュートも負けていません。
サウスコヨーテビュートについては、多く説明しません。興味のある方は調べてみて下さいね。
 
今回はツアー会社の方(Dreamland Safari Tours) が運転してくれます。
正直お値段は安くないですが、ここまで体力的にも疲れている私達にはお昼ご飯もお水も付けてくれて至れり尽くせり。
個人で行かれる方は、抽選場でも言われるんですが必ず四駆で行かないとスタックする可能性が高いそうです。20人しか来ない場所なので、助けが来るはずも無く、携帯の電波が通じるとは限りません。(私の携帯はアメリカ仕様なのに通じませんでした)
私達のウェーブ抽選の時には、当選したけどリタイアした方もいました。
 
ツアー会社を出発して1時間たったでしょうか?緑豊かな森を抜け、見えてきた乾燥地帯に車は入っていきます。
暫く進むと少し開けた場所に双眼鏡がポツンと置いてある場所に停まりました。この広場の向かいに大きな岩山があるんですが、運が良ければ、そこにカリフォルニアコンドルが現れるそうです。
羽を広げると3メートルにはなるかなりの大きさ!残念ながら私達は見る事ができませんでした。
 
更に車を走らせます。
突如道を曲がり進む先はこれまでと違って本当に砂にタイヤが取られる悪路。これは例えレンタカーで四駆に乗っていても自分で運転は厳しいです。例えるならディズニーのインディージョーンズのアトラクションのJeepと同じ様な揺れとハンドル捌き!子供達は大喜び(笑)
まずやって来たのはブレインロック。
岩に入った亀裂の様な細かい溝が、脳の様だから、だそうです。
 不思議な溝で、規則性があるのか…その溝が綺麗に地面に描かれています。
再び車を走らせますが、なんでそんなに急発進なのかと聞くと、逆にゆっくり走る方がタイヤが埋まっていくんだそうです。道を知っていないとアクセル全開で曲がりくねった道に入って行くなんて無理!ガイドさんは手慣れた様子で砂に埋もれる道を奥へ奥へと進みます。
 
続いてのポイント、パウホールに到着。

『此処は短いトレイルだから行ってらっしゃい』と、ガイドさんは車で待機。
子供に聞くとパウ(Paw)とは動物の手足の事なんだそうです。爪…に見立てているのかな?まるでモンブランケーキの様に、小山には溝の様な層が綺麗に入っています。自然が作り出した地層の帯はとても幻想的。
赤茶けた土が実に幻想的で、溶けたミルクチョコみたいにも見えます。食べ物に例えてばかりだな私…(笑)
車に戻り、更なるポイントへ!
続いての場所はコットンウッド・ケイブ。
この場所はガイドさんも付き添ってくれます。砂漠地帯の植物は地味に牙を剥いてきて、足首やふくらはぎにチクチクと刺さります。そんな中、何かの動物の巣穴発見。ガイドさん曰く、コヨーテの巣穴だそうです。恐る恐る杖で突く娘。残念ながらいない様でした。
道中で様々な話をしてくれるガイドさん。アリの巣を見つけ、『シ~』と言うので固唾を飲んで見守っていると、杖でササッと何かを記し、出来上がったスマイルマークに子供達大爆笑。自分たちも書きたい!と楽しそうにアリの巣を見つけて前に進みます。こういう子供にも気遣ってくれるのが本当にありがたい。
そして見えてきた地層は信じられない程綺麗でした。
先程まで見ていたパウホールの巻きつくような地層の帯と打って変わり、まるでさざ波。
しかも、とんでもなく薄い!ちょっと力入れただけで折れてしまそう!
娘を立たせて写真を撮ろうとしますが、踏んで綺麗な波模様が崩れない様に一歩一歩足を置く位置を指示するのにもヒヤヒヤしました。
仕切りの様になっているところも極薄です!
ガイドさんは更に進みます。
子供達『アイスのコーンみたいだ!』とはしゃぎます。これには旦那も納得。
これまでの赤茶色の土と違い、黄色みかかってていて、太陽の光によってはまるでオレンジ色の様に見えます。
何処を見ても溜息です。まさに絶景。
自然の作った美しさを限定20人だけに許されているのもわかります。
守ろう大自然。
この岩に描かれている自然にできた模様には、ある角度から見ると、背後の別の石と模様が繋がって見えます。

 

不思議ー!
 
この矢印の部分はおそらく同じ色なので、地層・地帯が同じ。雨風などで岩が削られ、別の岩の様に見えても、地層の波が同じだから繋がって見えるのではないかな?
もう写真を撮るところが多すぎる!どこも美しくて逆に困る!(笑)
写真ばかりになってしまうけど仕方がない!小さくするなんて勿体ない!
これはウェディングケーキと呼ばれているそうです。ウェディングドレスにも見えます。レースが凄く上品。
そしてこれはハリーポッターの組み分け帽子。
もう何なんでしょうね、この綺麗さ。
風が気持ちがいいです。
写真の奥に他の当選者グループさんがいました。手を振ってみると応えてくれました。
ガイドさんとパシャリ。
 
車まで戻り、そこでお昼を取ります。
クーラーボックスにサラダやハム・チーズ、スナックやら用意してくれていて、お手製サンドイッチは簡単なものだけど、娘が具材を選んで作ってくれ、美味しく頬張ります。
お昼ご飯を食べている時から、空模様が怪しくなってきます。
私達は欲張りコースでホワイトポケットにもツアーを組んでいるので、天気が崩れる前に急いでサウスコヨーテビュートを後にして、ホワイトポケットに向かいます。
 
続く